2009年11月28日
ロマンチックなのは。。。

1世紀後半のローマの結婚指輪です。
古代エジプトなどで、よく使われた
赤い石カーネリアンに(ルビーと区別
が無かった時代です)見つめ合うふたり
をインタリオ(陰刻)したもの。
今から2000年も前に古代ローマの
カップルは、このリングで一緒になる
ことを誓ったわけです。
精巧なインタリオも素晴らしいのです
が、これをプレゼントする時の男性の
気持ちは如何だったでしょうか?
今は、情報化社会ですので、
「本当に自分は何を表現したいのか?」
という気持ちの前に、
「あるものから選ぶだけ。。。」
なのですが、古代のリングを見ていると
リングの中に「心」を感じます。
Rings/Diana Scarisbrick著より
写真と解説文を引用。
2009年11月22日
古代の結婚指輪
写真は、橋本コレクションの
古代ローマの結婚を表すリング。
結婚するふたりを見守る司教か
もしくはキリストか?
背後で2つのリングを握ってい
ます。
結婚する2人がリングを交換する
という習慣は、この頃から始まっ
たといわれるとても古い習慣です。
お互いに結婚したことを忘れない
ように。。という思いがこめられて
います。

大切に伝えていきたいですね。
古代ローマの結婚を表すリング。
結婚するふたりを見守る司教か
もしくはキリストか?
背後で2つのリングを握ってい
ます。
結婚する2人がリングを交換する
という習慣は、この頃から始まっ
たといわれるとても古い習慣です。
お互いに結婚したことを忘れない
ように。。という思いがこめられて
います。

大切に伝えていきたいですね。
2009年11月22日
アールヌーヴォー
写真は、アールヌーヴォー期を
代表する作家のひとり
ジョルジュ.フーケの作品です。
「ヨーロッパの宝飾芸術」
東京美術 山口遼先生著より引用
天然のアワビ真珠を胴体にして、
七宝でヒレを作り、口からは真珠
などを吐き出すという奇抜なデザ
インの魚のブローチ。ジョルジュ
フーケの製作で、アールヌーヴォー
期のめい品の一つ。1900年前後、
フォルツハイム宝石美術館蔵。
(引用ここまで)
山口先生は著書の中で、日本の
芸術文化がヨーロッパのアール
ヌーヴォーに与えた影響の大きさ
にも言述されており、日本美術に
特有の完全なる左右非対称の構成
様式化された流れるようなライン
が参考にされたようです。
我々日本人には当たり前すぎる
形や色がヨーロッパ人の感性には
響くものだったという事でしょう。
300年前にヨーロッパから伝わった
現代の日本のジュエリーも、そろ
そろ「美しさ」を熟成する時期に
来ているかもしません。
伝統的なお茶の文化には、
日本的美意識が随所に見られ、
「美」というコンセプトで融合でき
れば素晴らしいなと思います。
代表する作家のひとり
ジョルジュ.フーケの作品です。
「ヨーロッパの宝飾芸術」
東京美術 山口遼先生著より引用
天然のアワビ真珠を胴体にして、
七宝でヒレを作り、口からは真珠
などを吐き出すという奇抜なデザ
インの魚のブローチ。ジョルジュ
フーケの製作で、アールヌーヴォー
期のめい品の一つ。1900年前後、
フォルツハイム宝石美術館蔵。
(引用ここまで)
山口先生は著書の中で、日本の
芸術文化がヨーロッパのアール
ヌーヴォーに与えた影響の大きさ
にも言述されており、日本美術に
特有の完全なる左右非対称の構成
様式化された流れるようなライン
が参考にされたようです。
我々日本人には当たり前すぎる
形や色がヨーロッパ人の感性には
響くものだったという事でしょう。
300年前にヨーロッパから伝わった
現代の日本のジュエリーも、そろ
そろ「美しさ」を熟成する時期に
来ているかもしません。
伝統的なお茶の文化には、
日本的美意識が随所に見られ、
「美」というコンセプトで融合でき
れば素晴らしいなと思います。

2009年11月17日
日本が誇る大正時代のジュエリー
2009年11月17日
大正時代のジュエリー
写真は、菊爪(きくづめ)という日本独特の
手法で真珠が見事に留められています。
とても繊細です。
日本装身具史の著者、露木先生直々に解説
を頂いたのですが、この留め方は海外には
存在していないとの事。
日本に近代のジュエリーが西洋から伝わった
のは、今から約300年前のことで、その頃、
ヨーロッパはヴィクトリア時代になる前です。
西洋では、一部の王侯貴族のモノであった
ジュエリーが、日本に伝わり、普通の人の
お洒落として(このお洒落もジュエリー
が関係してできた言葉だそうです)
大衆文化になっていきました。
実際にその時のジュエリーを手にとって、
とても多くの「気づき」を頂きました。
貴重な体験に、感謝するばかりです。
手法で真珠が見事に留められています。
とても繊細です。
日本装身具史の著者、露木先生直々に解説
を頂いたのですが、この留め方は海外には
存在していないとの事。
日本に近代のジュエリーが西洋から伝わった
のは、今から約300年前のことで、その頃、
ヨーロッパはヴィクトリア時代になる前です。
西洋では、一部の王侯貴族のモノであった
ジュエリーが、日本に伝わり、普通の人の
お洒落として(このお洒落もジュエリー
が関係してできた言葉だそうです)
大衆文化になっていきました。
実際にその時のジュエリーを手にとって、
とても多くの「気づき」を頂きました。
貴重な体験に、感謝するばかりです。

2009年11月13日
ハネムーンから帰ってきてから活躍するリング
モリスは元々、ハイエンドジュエリー
に使われるルビーを専門にして
おりましたので、10年、20年経って
からオシャレにお召しいただける
ようなジュエリーをつくるのは
得意です。
もちろんモリスブライダルの
リングは、結婚式で指輪交換
する時にも驚くほどルビーが輝き、
しっかりと活躍してくれますが、
本当に活躍するのは、結婚して
ハネムーンから帰ってきてから
です。
ジュエリーは、楽しむものです。
エタニティーリングとして
ちょっとお出かけするときにも
オシャレにお召しいただけますし、
パーティーなどで
「おやっ。。。」と驚くほど
豪華に返信してハイエンドな
雰囲気を醸し出したりしてくれ
ます。
写真は、重ねてお召しいただく
ベーシックなラインで、一番人気
です。
に使われるルビーを専門にして
おりましたので、10年、20年経って
からオシャレにお召しいただける
ようなジュエリーをつくるのは
得意です。
もちろんモリスブライダルの
リングは、結婚式で指輪交換
する時にも驚くほどルビーが輝き、
しっかりと活躍してくれますが、
本当に活躍するのは、結婚して
ハネムーンから帰ってきてから
です。
ジュエリーは、楽しむものです。
エタニティーリングとして
ちょっとお出かけするときにも
オシャレにお召しいただけますし、
パーティーなどで
「おやっ。。。」と驚くほど
豪華に返信してハイエンドな
雰囲気を醸し出したりしてくれ
ます。
写真は、重ねてお召しいただく
ベーシックなラインで、一番人気
です。

2009年11月08日
弥生時代のジュエリーにジュエリーの本質を見る
指の骨と歯を首から下げていた
弥生時代の人々。。
日本装身具史(東京美術)より
引用した写真と文章をご覧ください。
引用ここから)
群馬県八束脛遺跡から発掘された
人間の指の骨と歯。当時の人々は
これを大事にネックレスに加工した。
愛しき人といつまでも生活をともに
したいとのおもいからであろうか。
時代が変わっても人間の営みは変わ
ない。死者をいつくしむ深い愛情が
うかがえる。
(引用ここまで)
愛しき人といつまでも。。。の
気持ちが表れたジュエリーと
いえるのでしょうけど、今では
考えられない発想ですが、いまの
ように病院も無く、愛する人が
逝ってしまうことが多かった時代
です。
どうしても一緒にいたいという
気持ちの表れだと思います。
ジュエリーの本質を感じるのです。
弥生時代の人々。。
日本装身具史(東京美術)より
引用した写真と文章をご覧ください。
引用ここから)
群馬県八束脛遺跡から発掘された
人間の指の骨と歯。当時の人々は
これを大事にネックレスに加工した。
愛しき人といつまでも生活をともに
したいとのおもいからであろうか。
時代が変わっても人間の営みは変わ
ない。死者をいつくしむ深い愛情が
うかがえる。
(引用ここまで)
愛しき人といつまでも。。。の
気持ちが表れたジュエリーと
いえるのでしょうけど、今では
考えられない発想ですが、いまの
ように病院も無く、愛する人が
逝ってしまうことが多かった時代
です。
どうしても一緒にいたいという
気持ちの表れだと思います。
ジュエリーの本質を感じるのです。

2009年11月05日
モリスブライダルリングのご覧いただきたいところ
モリスブライダルリングの特徴。
それは、ジュエリーを良く知っている
方にご覧いただくと「こっ。。これは!」
とお褒めいただけるところです。
無処理で美しいルビー、
比べて頂いたらわかるメレダイヤ、
丁寧な仕上げ。。
パッとみても分かりにくいのですが。。
ブライダルリングは、ふたりにとって
とても大切なジュエリーであるだけでは
なく、長くお使いいただくものです。
若いおふたりであっても、じっくりと
ジュエラーのお話を聞いて、お選び
いただきたいと思います。
今朝書いたブログのモーニングジュエリー
が紹介されていた「日本装身具史」
(東京美術 露木宏氏著)には、
総督ペルーのマレッジリングの写真も
記載されていました。
おじいちゃんとおばあちゃんの結婚指輪
が残っていたら。。。それは「宝物」
だと思います。
それは、ジュエリーを良く知っている
方にご覧いただくと「こっ。。これは!」
とお褒めいただけるところです。
無処理で美しいルビー、
比べて頂いたらわかるメレダイヤ、
丁寧な仕上げ。。
パッとみても分かりにくいのですが。。
ブライダルリングは、ふたりにとって
とても大切なジュエリーであるだけでは
なく、長くお使いいただくものです。
若いおふたりであっても、じっくりと
ジュエラーのお話を聞いて、お選び
いただきたいと思います。
今朝書いたブログのモーニングジュエリー
が紹介されていた「日本装身具史」
(東京美術 露木宏氏著)には、
総督ペルーのマレッジリングの写真も
記載されていました。
おじいちゃんとおばあちゃんの結婚指輪
が残っていたら。。。それは「宝物」
だと思います。

2009年11月05日
婚活のヒントをくれるジュエリー
ジュエリーが伝えてくれる結婚。。。
写真は、ふたりの髪の毛(遺髪)が
一緒にセットされたモーニング
ジュエリーです。
もう100年近く前に亡くなられた
おふたりの人生はどうだったので
しょうか?
このジュエリーを見ていると、
天国でふたり仲良くしている様子
が浮かんできます。
昨今の「婚活」を成功させるキーは、
モーニングジュエリーに自分の髪を
一緒に入れてほしい人を探すことかも
しれません。
私個人的には、この類のジュエリーは
大好きです。
写真は、日本装身具史(東京美術)より
引用させていただきましたが、
ジュエリーに入っている髪の毛は、
あのペリー総督と奥さんのモノだそう
です。東京国立博物館蔵のこのジュエリー
は1927年に遺族から日本へ送られたもの
とのこと。
写真は、ふたりの髪の毛(遺髪)が
一緒にセットされたモーニング
ジュエリーです。
もう100年近く前に亡くなられた
おふたりの人生はどうだったので
しょうか?
このジュエリーを見ていると、
天国でふたり仲良くしている様子
が浮かんできます。
昨今の「婚活」を成功させるキーは、
モーニングジュエリーに自分の髪を
一緒に入れてほしい人を探すことかも
しれません。
私個人的には、この類のジュエリーは
大好きです。
写真は、日本装身具史(東京美術)より
引用させていただきましたが、
ジュエリーに入っている髪の毛は、
あのペリー総督と奥さんのモノだそう
です。東京国立博物館蔵のこのジュエリー
は1927年に遺族から日本へ送られたもの
とのこと。

2009年10月31日
土面を見ていると
写真は、岡山県立博物館で見た
縄文時代晩期の土面の写真です。
岩手県大東町大原で出土した土面
を見ていると、顔に入れ墨をして
いる様です。この時代は、世界中
で自らの身体に入れ墨をして飾っ
ていたようです。
これについては、日本装身具史
(美術出版社露木宏著)によると
(引用ここから)
世界の原始社会では、男も女も
直接入れ墨をして実を飾るほか
様々な装身具で実を飾っていた。
縄文時代でもそれは同様で、土、
石、骨角牙、貝、木といった素材
で独特な髪飾り、耳飾り、ネック
レス、ペンダント、ブレスレッド
等を製作し、実を飾っていた。
しかし、それは、現代的な単なる
おしゃれではなく、勇者の象徴、
権威の象徴、呪術的な意味合い、
同族の証など、極めて社会的な
意味合いの強い道具として発達した。
(引用ここまで)
と記されてます。
入れ墨とジュエリーは同じぐらい
古いものであるとすれば、その当時
の縄文人がどの様な気持ちで身を
飾ったのか。。という部分では社会的
な側面があったようです。
ミャンマーでは、今でも顔に入れ墨
をする部族がチン州にいると聞いた
ことがありますが、何しろ女性だけ
だそうです。他の部族にさらわれない
ように顔に入れ墨をしていたそうです。
これも身を守ることと、相手を威嚇
することと考えた方がよいのでしょう。
身を飾ることの起源は、とても古く
大切にされてきたのです。
その時、その時の人の感情を表すもの
として見ると、ジュエリーが存在する
意味が何となくわかります。
写真の土面。。この入れ墨をした人は
最近、凄い入れ墨を顔にしているボクサー
「マイク タイソン」と同じ気持ち
だった?
縄文時代晩期の土面の写真です。
岩手県大東町大原で出土した土面
を見ていると、顔に入れ墨をして
いる様です。この時代は、世界中
で自らの身体に入れ墨をして飾っ
ていたようです。
これについては、日本装身具史
(美術出版社露木宏著)によると
(引用ここから)
世界の原始社会では、男も女も
直接入れ墨をして実を飾るほか
様々な装身具で実を飾っていた。
縄文時代でもそれは同様で、土、
石、骨角牙、貝、木といった素材
で独特な髪飾り、耳飾り、ネック
レス、ペンダント、ブレスレッド
等を製作し、実を飾っていた。
しかし、それは、現代的な単なる
おしゃれではなく、勇者の象徴、
権威の象徴、呪術的な意味合い、
同族の証など、極めて社会的な
意味合いの強い道具として発達した。
(引用ここまで)
と記されてます。
入れ墨とジュエリーは同じぐらい
古いものであるとすれば、その当時
の縄文人がどの様な気持ちで身を
飾ったのか。。という部分では社会的
な側面があったようです。
ミャンマーでは、今でも顔に入れ墨
をする部族がチン州にいると聞いた
ことがありますが、何しろ女性だけ
だそうです。他の部族にさらわれない
ように顔に入れ墨をしていたそうです。
これも身を守ることと、相手を威嚇
することと考えた方がよいのでしょう。
身を飾ることの起源は、とても古く
大切にされてきたのです。
その時、その時の人の感情を表すもの
として見ると、ジュエリーが存在する
意味が何となくわかります。
写真の土面。。この入れ墨をした人は
最近、凄い入れ墨を顔にしているボクサー
「マイク タイソン」と同じ気持ち
だった?

2009年10月24日
縄文のヴィーナス
日本のジュエリーの歴史を調べ始めた
のですが、今日は岡山県立博物館で
縄文時代の土器、土偶を見てきました。
その中で、縄文のヴィーナスと呼ばれる
長野県棚畑遺跡から発掘された土偶の
実物を見てこの時代にはすでに立派な
ジュエリーがあった様です。
頭の部分のちょうど耳の上あたりに
渦巻状の装飾が施されていましたが、
髪の毛を結って何かで飾ったように
思います。
時代は縄文中期、5500年前の女性の
土偶がそのころの美意識を感じさせ
てくれます。この頃にはすでに動物
の牙や爪を使ったジュエリーは存在
していましたが、着けている姿を見
たのは初めてです。
この後の土偶は、宇宙人のような姿
をしたものが登場しますが、全身
宝飾品だらけに見えます。
勾玉のネックレスができる直前です。
写真は、ヴィーナスが発掘されたとき
のモノで、今回の展示会の資料より
引用しました。
のですが、今日は岡山県立博物館で
縄文時代の土器、土偶を見てきました。
その中で、縄文のヴィーナスと呼ばれる
長野県棚畑遺跡から発掘された土偶の
実物を見てこの時代にはすでに立派な
ジュエリーがあった様です。
頭の部分のちょうど耳の上あたりに
渦巻状の装飾が施されていましたが、
髪の毛を結って何かで飾ったように
思います。
時代は縄文中期、5500年前の女性の
土偶がそのころの美意識を感じさせ
てくれます。この頃にはすでに動物
の牙や爪を使ったジュエリーは存在
していましたが、着けている姿を見
たのは初めてです。
この後の土偶は、宇宙人のような姿
をしたものが登場しますが、全身
宝飾品だらけに見えます。
勾玉のネックレスができる直前です。
写真は、ヴィーナスが発掘されたとき
のモノで、今回の展示会の資料より
引用しました。

2009年10月21日
空飛ぶ燃えるハート?
写真は、ご存じ「橋本コレクション」
よりルネッサンス期の結婚指輪として
使われていた「ギメルリング」です。
2本のリングが絡み合って1本のリング
になるこのギメルリングは、指から
はずして広げると、写真の通りメッセー
ジが現れます。
“IN LIEB UND LEID GOT BEW AR UNS BEID”
(ふたりの愛と悲みから神のご加護を)
と記されているのですが、それよりも
驚くのがエナメルで彩られた内側の模様
です。
燃えるハートに羽が生えていたり、勿忘草
の下で手を結ぶモチーフであったり、
今の女性にお聞きしても、あまりにも
メッセージが強烈過ぎて少し気味が悪い。。
などのご意見も頂くことが多いのですが、
これには、リングがつくられた時代背景
を見ていくと納得します。
この時代は、悪いことをしても教会で
免罪符を買えば紙に許されるとされ、
クリスチャンが堕落していた時代だそう
です。そこに現れたのはマルチンルター
ローマに90回以上の抗議(プロテスト)
をして後にプロテスタントと呼ばれて
行きました。マルチンルターは、
元修道院にいた女性にギメルリングを
贈って結婚し、宗教革命家と呼ばれま
した。
結婚を神聖なものに戻すために、男性
には自分の持てる限り高額で立派な
リングを贈ることにより軽はずみな
結婚を認めないという風潮が広まり
ました。
ですから、お嫁さん候補にプロポーズ
する時だけのリングではなく、前もっ
てお嫁さんの好みのデザインなどを
ひっそりと調べてつくったそうです。
それを聞くと、このデザインも
かわいく見えてきます。
その当時の男性は、結婚するため
に頑張っていたのですね。
よりルネッサンス期の結婚指輪として
使われていた「ギメルリング」です。
2本のリングが絡み合って1本のリング
になるこのギメルリングは、指から
はずして広げると、写真の通りメッセー
ジが現れます。
“IN LIEB UND LEID GOT BEW AR UNS BEID”
(ふたりの愛と悲みから神のご加護を)
と記されているのですが、それよりも
驚くのがエナメルで彩られた内側の模様
です。
燃えるハートに羽が生えていたり、勿忘草
の下で手を結ぶモチーフであったり、
今の女性にお聞きしても、あまりにも
メッセージが強烈過ぎて少し気味が悪い。。
などのご意見も頂くことが多いのですが、
これには、リングがつくられた時代背景
を見ていくと納得します。
この時代は、悪いことをしても教会で
免罪符を買えば紙に許されるとされ、
クリスチャンが堕落していた時代だそう
です。そこに現れたのはマルチンルター
ローマに90回以上の抗議(プロテスト)
をして後にプロテスタントと呼ばれて
行きました。マルチンルターは、
元修道院にいた女性にギメルリングを
贈って結婚し、宗教革命家と呼ばれま
した。
結婚を神聖なものに戻すために、男性
には自分の持てる限り高額で立派な
リングを贈ることにより軽はずみな
結婚を認めないという風潮が広まり
ました。
ですから、お嫁さん候補にプロポーズ
する時だけのリングではなく、前もっ
てお嫁さんの好みのデザインなどを
ひっそりと調べてつくったそうです。
それを聞くと、このデザインも
かわいく見えてきます。
その当時の男性は、結婚するため
に頑張っていたのですね。

2009年10月12日
ウェディングリングはなぜ、神聖なモノなのか?
ウェディングリングは、古代ローマ時代
から続く習慣であり、結婚する夫婦の
シンボルとして2000年余りの歴史を持ち
ます。
色々な説がありますが、数多くの様々な
形のウェディングリングが、しかも異な
る時代ごとに残っていますので、その
リングにこめられた「想い」もそれぞれ
かも知れません。
ただ、本質的なところは、男性と女性が
結びついて「新しい生命」を生み出そう
とすることだと思います。
筑波大学の名誉教授、村上和雄先生は
著書の中で、「人類はいままで、生命は
一つたりともつくっていない。大腸菌ひ
とつ作っていない。ただ、生まれる環境
を作ったりしているだけで。。。」
と記されています。
科学がどれだけ発達してもできないこと。
それは、夫婦が新しい生命を生みだす
ことであり、2人が結婚式で「神さま」
の前で誓うのも何となくわかります。
2人が生んだ命がこれから何千年も
続いていくのです。そのシンボルとなる
ウェディングリングが大切にされて
きた意味がわかります。
写真は、「指輪を手に取る会」で拝見
した、橋本コレクションのウェディング
リングで古代ローマのものです。
2人の頭上に2本のリングを握って
ふたりを結びつけるキリストが描かれて
います。いかに神聖なものだったのかを
うかがい知ることができます。
から続く習慣であり、結婚する夫婦の
シンボルとして2000年余りの歴史を持ち
ます。
色々な説がありますが、数多くの様々な
形のウェディングリングが、しかも異な
る時代ごとに残っていますので、その
リングにこめられた「想い」もそれぞれ
かも知れません。
ただ、本質的なところは、男性と女性が
結びついて「新しい生命」を生み出そう
とすることだと思います。
筑波大学の名誉教授、村上和雄先生は
著書の中で、「人類はいままで、生命は
一つたりともつくっていない。大腸菌ひ
とつ作っていない。ただ、生まれる環境
を作ったりしているだけで。。。」
と記されています。
科学がどれだけ発達してもできないこと。
それは、夫婦が新しい生命を生みだす
ことであり、2人が結婚式で「神さま」
の前で誓うのも何となくわかります。
2人が生んだ命がこれから何千年も
続いていくのです。そのシンボルとなる
ウェディングリングが大切にされて
きた意味がわかります。
写真は、「指輪を手に取る会」で拝見
した、橋本コレクションのウェディング
リングで古代ローマのものです。
2人の頭上に2本のリングを握って
ふたりを結びつけるキリストが描かれて
います。いかに神聖なものだったのかを
うかがい知ることができます。

2009年10月10日
16世紀のルビーの結婚指輪
歴史的なリングを手に取って研究
しようという贅沢な企画。
諏訪会長、宝官氏、末永女史によって
オーガナイズされています。
写真はギメルリング。
ギメルとは双子という意味で、文字通り
2本のリングが重なって一つのリング
なるもので、結婚の儀で使われて
きました。
16世紀につくられたリングを手にして
まず思うのは、このリングを贈られた
女性は、どの様な人生を送ったのか?
幸せだったのか?ということです。
2本が重なって1本のリングになってお
り、開いてみると赤ちゃん、もしくは
生きている人、そして反対側に骸骨の
モチーフが入っています。これは、
「生まれてから死ぬまで」または、
「死んでも一緒」などのメッセージだ
と思います。
少し生々しいモチーフです。
なぜ、この様なリングが結婚の儀で
使われていたか?集まったジュエラー
で意見交換をしました。
ルビーは、ミャンマー産の無処理の
モノ、あるいは、周辺の接触変成岩
起源であると思われます。
愛の象徴として結婚指輪に使われた
ルビーが誇らしく、今も輝いています。
しようという贅沢な企画。
諏訪会長、宝官氏、末永女史によって
オーガナイズされています。
写真はギメルリング。
ギメルとは双子という意味で、文字通り
2本のリングが重なって一つのリング
なるもので、結婚の儀で使われて
きました。
16世紀につくられたリングを手にして
まず思うのは、このリングを贈られた
女性は、どの様な人生を送ったのか?
幸せだったのか?ということです。
2本が重なって1本のリングになってお
り、開いてみると赤ちゃん、もしくは
生きている人、そして反対側に骸骨の
モチーフが入っています。これは、
「生まれてから死ぬまで」または、
「死んでも一緒」などのメッセージだ
と思います。
少し生々しいモチーフです。
なぜ、この様なリングが結婚の儀で
使われていたか?集まったジュエラー
で意見交換をしました。
ルビーは、ミャンマー産の無処理の
モノ、あるいは、周辺の接触変成岩
起源であると思われます。
愛の象徴として結婚指輪に使われた
ルビーが誇らしく、今も輝いています。

2009年09月26日
ルビーを使ったエイグレット
昨日に続いて
「プリンセスの輝き ティアラ展」
から、かわいいフクロウのモチーフ
がもちいられたエイグレットを見つけ
ました。
ワンポイントでルビーとサファイアが
使われていますが、作品解説書P112
には、下記のように記されていました。
(本文引用)
ウィロビー家のフクロウのエイグレット
金/銀/ルビー/サファイア/ダイヤ
モンド
イギリス製
個人蔵
1860年頃
。。。フクロウはウィロビー家の旗印で
あり、一族から出たミドルトン男爵の
夫人たちがこのジュエリーをティアラと
して、あるいはストマッカーブローチ
(ドレスの腹部につける大型のブローチ)
として着用した。一族の紋章を表すジュ
エリーを所有しているイギリス貴族は他
にもいるが、この作品はその素晴らしい
品質とフクロウの気まぐれな印象によっ
て、際立ったジュエリーとなっている。
(引用ここまで)
なぜかわいい「フクロウ」なのか分かり
ました。私は個人的に「福来ろう」?
が好きなのでこのエイグレットに目が
行きましたが、解説にもあるように、
かわいいフクロウと堂々としたジュエ
リーのマッチングには、人をニコッと
させてくれる「力」があるように思い
ます。
この他にも、この時代の動物をモチー
フにしたジュエリーの目の部分には
ルビーが使われていることが多いです
ね。やはり小さくても存在感があるから
でしょう。
「プリンセスの輝き ティアラ展」
から、かわいいフクロウのモチーフ
がもちいられたエイグレットを見つけ
ました。
ワンポイントでルビーとサファイアが
使われていますが、作品解説書P112
には、下記のように記されていました。
(本文引用)
ウィロビー家のフクロウのエイグレット
金/銀/ルビー/サファイア/ダイヤ
モンド
イギリス製
個人蔵
1860年頃
。。。フクロウはウィロビー家の旗印で
あり、一族から出たミドルトン男爵の
夫人たちがこのジュエリーをティアラと
して、あるいはストマッカーブローチ
(ドレスの腹部につける大型のブローチ)
として着用した。一族の紋章を表すジュ
エリーを所有しているイギリス貴族は他
にもいるが、この作品はその素晴らしい
品質とフクロウの気まぐれな印象によっ
て、際立ったジュエリーとなっている。
(引用ここまで)
なぜかわいい「フクロウ」なのか分かり
ました。私は個人的に「福来ろう」?
が好きなのでこのエイグレットに目が
行きましたが、解説にもあるように、
かわいいフクロウと堂々としたジュエ
リーのマッチングには、人をニコッと
させてくれる「力」があるように思い
ます。
この他にも、この時代の動物をモチー
フにしたジュエリーの目の部分には
ルビーが使われていることが多いです
ね。やはり小さくても存在感があるから
でしょう。

2009年09月25日
パーティーでエイグレットを着けて登場したら!!!
写真は、数年前に近所の
京都文化博物館で開催された
「プリンセスの輝き ティアラ展」
で出品されていたパールとダイヤの
エイグレットです。
スコットランド女王メアリースチュ
アートが着用した1910年ごろにフラ
ンスのジョセフショーメが製作した
ものです。
エイグレット(aigrette)とは。。
(ティアラ展作品集より引用)
シラサギなどの冠毛を指すフランス語
からの派生。バンドーはサークレット
などの環状のヘッドオーナメントとと
もに着用する羽飾り。本物の羽も使う
が、ジュエリーで羽を模したものおよ
び両者のミックスで使用した。羽以外
の装飾部分を垂直方向に高くしたもの
も含む。(引用ここまで)
ティアラやエイグレットなど女性の
頭の上に着けるジュエリーは、お召し
になる女性の美しさをより一層引き立
てます。
女性の美しさは「パワー」だと聞いた
ことがありますが、このエイグレット
をお召しになって登場されたら、注目
を集めるでしょう。その集まった視線
によって美しさが磨かれるのは間違い
ないと思います。
。。それよりも、エイグレットであれ
ば今でもパーティーの時などに着けて
行けると思いますし。。。。
モリスもエイグレットをつくってみま
しょうか??
パールとダイヤと羽でできていますが、
ここに、ピンキッシュなルビーがワン
ポイントで入っていると最高だと思い
ます。
京都文化博物館で開催された
「プリンセスの輝き ティアラ展」
で出品されていたパールとダイヤの
エイグレットです。
スコットランド女王メアリースチュ
アートが着用した1910年ごろにフラ
ンスのジョセフショーメが製作した
ものです。
エイグレット(aigrette)とは。。
(ティアラ展作品集より引用)
シラサギなどの冠毛を指すフランス語
からの派生。バンドーはサークレット
などの環状のヘッドオーナメントとと
もに着用する羽飾り。本物の羽も使う
が、ジュエリーで羽を模したものおよ
び両者のミックスで使用した。羽以外
の装飾部分を垂直方向に高くしたもの
も含む。(引用ここまで)
ティアラやエイグレットなど女性の
頭の上に着けるジュエリーは、お召し
になる女性の美しさをより一層引き立
てます。
女性の美しさは「パワー」だと聞いた
ことがありますが、このエイグレット
をお召しになって登場されたら、注目
を集めるでしょう。その集まった視線
によって美しさが磨かれるのは間違い
ないと思います。
。。それよりも、エイグレットであれ
ば今でもパーティーの時などに着けて
行けると思いますし。。。。
モリスもエイグレットをつくってみま
しょうか??
パールとダイヤと羽でできていますが、
ここに、ピンキッシュなルビーがワン
ポイントで入っていると最高だと思い
ます。

2009年09月20日
ふたりをつなぐ「結び目」 lover's knot
ふたりをつなぐ「結び目」。
1700年代のリングに描かれた
「Lover's Knot」愛の結び目
はキューピットが、その絵には
描かれていない愛する人へ、
もう片方のその糸を届けている
様に見えます。
ひげを生やした男性が心をこめ
て両手でしっかりと糸を握って
いるのが印象的です。
男性が長期出張中なのか?
奥さんに先立たれたのか?
は定かではありませんが、
今は男性もこの世にはおらず、
リングだけがのこりました。
天国でおふたり仲良くして
いるのでしょう。
何か、あったかいリングです。
写真は、Diana Scarisbrick
女史著の「Rings」から引用。
2009年09月09日
ルビーが先か?デザインが先か?
宝石ルビーを使ったジュエリーを製作
する場合は、ルビーがあってそこから
得られたインスピレーションがデザイン
に大きな影響を及ぼすと思いますが、
「図案」が最初にあって、そのデザイン
にあう宝石を探すという方法もあります。
私は、ルビーの品質によって、ルビー
ありき、なのかデザインが先なのかが
決まると思っています。
ダイヤモンドは、58面体のラウンド
ブリリアントカットの普及によって規格
化が進んだので、宝石が無くても図案
は描けたのですが、ルビーの場合はそう
はいきません。加熱処理をしたルビーで
無い限り、規定のサイズにカットするの
はナンセンスです。裸石で1.5ctを超える
ようなルビーの原石は、原石の形を優先
して形を決めますので、せっかく
デザイナーの先生がデザインしても
手に入ったルビーの印象が全く違うと
イメージが全く違ってしまいます。
ルビーをご覧頂いてから構想、図案を
考えるのです。
対して、カット研磨して0.3ctぐらいの
原石は数が豊富です。デザインが優先
することもできます。
要するに「出現率」によってルビーが
先か、デザインが先かが決まるといえ
ます。
皆さんがジュエリーをお探しになる際
は、その辺りも頭においていただける
と楽しいと思います。
2ctを超える大きさのルビーは、
日本チャンピオン
3ctを超える大きなルビーは、
オリンピックで表彰台
5ctを超える超特大ルビーは、
世界チャンピオン。
8ctを超えると
100mのウサインボルト並みでしょうか。
写真は、ダイアナスカルスブリック女史
Ringより16世紀の「おしゃれリング」です。
する場合は、ルビーがあってそこから
得られたインスピレーションがデザイン
に大きな影響を及ぼすと思いますが、
「図案」が最初にあって、そのデザイン
にあう宝石を探すという方法もあります。
私は、ルビーの品質によって、ルビー
ありき、なのかデザインが先なのかが
決まると思っています。
ダイヤモンドは、58面体のラウンド
ブリリアントカットの普及によって規格
化が進んだので、宝石が無くても図案
は描けたのですが、ルビーの場合はそう
はいきません。加熱処理をしたルビーで
無い限り、規定のサイズにカットするの
はナンセンスです。裸石で1.5ctを超える
ようなルビーの原石は、原石の形を優先
して形を決めますので、せっかく
デザイナーの先生がデザインしても
手に入ったルビーの印象が全く違うと
イメージが全く違ってしまいます。
ルビーをご覧頂いてから構想、図案を
考えるのです。
対して、カット研磨して0.3ctぐらいの
原石は数が豊富です。デザインが優先
することもできます。
要するに「出現率」によってルビーが
先か、デザインが先かが決まるといえ
ます。
皆さんがジュエリーをお探しになる際
は、その辺りも頭においていただける
と楽しいと思います。
2ctを超える大きさのルビーは、
日本チャンピオン
3ctを超える大きなルビーは、
オリンピックで表彰台
5ctを超える超特大ルビーは、
世界チャンピオン。
8ctを超えると
100mのウサインボルト並みでしょうか。
写真は、ダイアナスカルスブリック女史
Ringより16世紀の「おしゃれリング」です。

2009年08月31日
アールヌーヴォーの作品が目にとまって
シルヴィアと名付けられたこのペンダント
は、パリ装飾美術館に保管されている
アールヌーヴォー期を代表する名作として
ブランドジュエリー30の物語(東京美術)
山口遼先生著で紹介されています。
1821年に創業されたヴェヴェール(VEVER)
が作ったものです。
本文引用)
ルネ.ラリックと肩を並べるアールヌーヴォー
時代の代表作家であり、フランスの宝石商。
三代目アンリの時代に才能を昇華し、アール
ヌーヴォー様式の作品を多く作り出した。
ラリックに比べて奇抜すぎず、実用的で堂々
とした作風が見られる。(引用ここまで)
ということですが、この本を見ていたときに
このペンダントが目に入ったのです。
1900年の作品なので、
あのアントニオ ガウディが48歳のころに
最優秀賞をとって世に出たとき、同じ時期
を大きな建築物と小さなジュエリーですが、
100年後にも見るものにメッセージを送り
つづけているのですね。
は、パリ装飾美術館に保管されている
アールヌーヴォー期を代表する名作として
ブランドジュエリー30の物語(東京美術)
山口遼先生著で紹介されています。
1821年に創業されたヴェヴェール(VEVER)
が作ったものです。
本文引用)
ルネ.ラリックと肩を並べるアールヌーヴォー
時代の代表作家であり、フランスの宝石商。
三代目アンリの時代に才能を昇華し、アール
ヌーヴォー様式の作品を多く作り出した。
ラリックに比べて奇抜すぎず、実用的で堂々
とした作風が見られる。(引用ここまで)
ということですが、この本を見ていたときに
このペンダントが目に入ったのです。
1900年の作品なので、
あのアントニオ ガウディが48歳のころに
最優秀賞をとって世に出たとき、同じ時期
を大きな建築物と小さなジュエリーですが、
100年後にも見るものにメッセージを送り
つづけているのですね。

2009年08月25日
ルビーとダイヤモンドのカット研磨職人のちがい
「ルビーをカットする職人さんとダイヤモンドを
カット研磨する職人さんと違うのでしょうか?」
とびっくりするような質問をいただきました。
見た目で、ルビーも輝いているけどダイヤモンド
ほど「完璧」なカットではない。。
ダイヤモンドの職人さんにやっていただいたら
ルビーももっと美しくなるのではないか?
という会話が続くのですが。。
答えは、同じカット研磨でも考え方も方法も
まったく違います。使う機器は似通っています
がやはり違います。
まず、カットする、しないに関わらずその色が
大切なルビーとカットして光を反射することで
宝石としての価値に大きく影響を与えるダイヤ
モンドとの違いがあります。
そしてルビーの場合、無処理で美しい原石が
とても少ないので多少形が悪くてもなるべく
原石の重量を残そうとするため、ルース(裸石)
の状態でいびつな形が多いのです。
また、ルビーは赤色が大切ですので一番美しく
赤色を発する結晶の方向がありオリエンテー
ション(テーブル面を持ってくる方向)も大切
になります。
さらに、アクアマリンなどの大きな結晶を
カット研磨する職人さんには、そのまんま芸術
見たいな技術を持つ方もおられて、それで
その宝石の価値が大きく上昇することもあり
ます。
これらの違いから、ダイヤモンドと色石の両方
をカット研磨する職人は、多くないと思います。
写真は、カナダでお邪魔したユダヤ系のダイヤ
モンドのカット研磨工房とルビーをカット研磨
するモリスミャンマーのカット工房です。
実は私も同じようなことを一瞬考えました。

カット研磨する職人さんと違うのでしょうか?」
とびっくりするような質問をいただきました。
見た目で、ルビーも輝いているけどダイヤモンド
ほど「完璧」なカットではない。。
ダイヤモンドの職人さんにやっていただいたら
ルビーももっと美しくなるのではないか?
という会話が続くのですが。。
答えは、同じカット研磨でも考え方も方法も
まったく違います。使う機器は似通っています
がやはり違います。
まず、カットする、しないに関わらずその色が
大切なルビーとカットして光を反射することで
宝石としての価値に大きく影響を与えるダイヤ
モンドとの違いがあります。
そしてルビーの場合、無処理で美しい原石が
とても少ないので多少形が悪くてもなるべく
原石の重量を残そうとするため、ルース(裸石)
の状態でいびつな形が多いのです。
また、ルビーは赤色が大切ですので一番美しく
赤色を発する結晶の方向がありオリエンテー
ション(テーブル面を持ってくる方向)も大切
になります。
さらに、アクアマリンなどの大きな結晶を
カット研磨する職人さんには、そのまんま芸術
見たいな技術を持つ方もおられて、それで
その宝石の価値が大きく上昇することもあり
ます。
これらの違いから、ダイヤモンドと色石の両方
をカット研磨する職人は、多くないと思います。
写真は、カナダでお邪魔したユダヤ系のダイヤ
モンドのカット研磨工房とルビーをカット研磨
するモリスミャンマーのカット工房です。
実は私も同じようなことを一瞬考えました。

