2009年07月08日
ヒストリックリングを見ておもうこと
アメシストのヒストリックリング
ヒストリックリングとは歴史的に
また、考古学的に重要なリング
ですが、橋本コレクションの
ヒストリックリングから。。。
アメシストのリングを見た時の
感想です。
アメシストはお世辞にもキレイ
とはいえませんが、周りにセット
されているローズカット(ダイヤモンド
のカットの古いもの)されたダイヤ
に取り巻かれとても大切にされて
いるところに何かを感じます。
正直なところ今なら、このような色
のムラがあるアメシストは誰も欲しく
ないと思いますが。
。。。が、今ふつうに行われている
宝石の美しさを改良する目的で
行われている処理がされていな
のがヒストリックリングで拝見する
宝石の特徴で、宝石の起源が地球の
自然であるということを実感させて
くれます。
人工合成石を宝石と呼んでいた時代
もありますが、やはり宝石は、天然の
恵みなのです。
そういう事をこのリングは教えてくれます。
ヒストリックリングとは歴史的に
また、考古学的に重要なリング
ですが、橋本コレクションの
ヒストリックリングから。。。
アメシストのリングを見た時の
感想です。
アメシストはお世辞にもキレイ
とはいえませんが、周りにセット
されているローズカット(ダイヤモンド
のカットの古いもの)されたダイヤ
に取り巻かれとても大切にされて
いるところに何かを感じます。
正直なところ今なら、このような色
のムラがあるアメシストは誰も欲しく
ないと思いますが。
。。。が、今ふつうに行われている
宝石の美しさを改良する目的で
行われている処理がされていな
のがヒストリックリングで拝見する
宝石の特徴で、宝石の起源が地球の
自然であるということを実感させて
くれます。
人工合成石を宝石と呼んでいた時代
もありますが、やはり宝石は、天然の
恵みなのです。
そういう事をこのリングは教えてくれます。

2009年06月17日
エジプトの最高神 アメン ラーのリング
写真は、橋本コレクションから、紀元前1539年~1069年前の
ラピスラズリの牛の頭をモチーフにしたリングの裏側に陰刻
されていれているアメン.ラー神の姿です。
皆さんも、エジプトの壁画などで、耳の長い狛犬のような
顔をした神様の姿をみたことがあると思います。
今はフープ(リングの部分)は欠損していますが、3500年の
時を経ても立派に存在しています。
ベゼル(台座)の裏には古代エジプトの最高神アメン.ラー
の陰刻がほどこされています。
バビロニア王が兄弟のエジプト王に贈ったものではないか
という推測もあるリングです。
どの様な方が、どの様な人生を送ったのでしょうか?
初代の持ち主のことに想いを馳せずにはおれません。
ラピスラズリの牛の頭をモチーフにしたリングの裏側に陰刻
されていれているアメン.ラー神の姿です。
皆さんも、エジプトの壁画などで、耳の長い狛犬のような
顔をした神様の姿をみたことがあると思います。
今はフープ(リングの部分)は欠損していますが、3500年の
時を経ても立派に存在しています。
ベゼル(台座)の裏には古代エジプトの最高神アメン.ラー
の陰刻がほどこされています。
バビロニア王が兄弟のエジプト王に贈ったものではないか
という推測もあるリングです。
どの様な方が、どの様な人生を送ったのでしょうか?
初代の持ち主のことに想いを馳せずにはおれません。

2009年06月16日
ジュエリーはどこからきたのか?
写真は、ミャンマー北部カチン州の
ミチナという街に行った時に見た、
ペンダントを着けたおばちゃんです。
少し勾玉に似た形をしていたので、
何か聞いてみましたら。。。
「熊の牙」だそうです。
熊の牙やイノシシの牙をペンダントに
するのは「お守り」だそうです。
強い動物の「牙」がお守りというのは
石器時代からある習慣ですが、
実際に牙を着けている人を見たのは
初めてでした。
なぜ人間がジュエリーを着けているのか?
理由は精神的な価値に由来するのだと
実感できた瞬間でした。
ミチナという街に行った時に見た、
ペンダントを着けたおばちゃんです。
少し勾玉に似た形をしていたので、
何か聞いてみましたら。。。
「熊の牙」だそうです。
熊の牙やイノシシの牙をペンダントに
するのは「お守り」だそうです。
強い動物の「牙」がお守りというのは
石器時代からある習慣ですが、
実際に牙を着けている人を見たのは
初めてでした。
なぜ人間がジュエリーを着けているのか?
理由は精神的な価値に由来するのだと
実感できた瞬間でした。

2009年06月09日
あなたとずっと一緒 リング
一生に一度の大切な時だからこそ、
モリスルビーで幸せなって頂きたい
という想いでつくった
モリスブライダル。
With youというモデルに重ねて着け
ていただく新しいモデルができました。
「勿忘草」(わすれなぐさ)の
イメージでモリスのKITANOがデザイン
しました。
わすれなぐさはドイツのセンチメンタル
なストーリーで「Forget me not」
(わすれないで。。)を表すお花として
登場します。
With you (あなたと一緒)。。。。
Forget me not(わたしを忘れないで)。。
を重ねてお着けいただくと2人は
一生ラブラブなのは間違いないでしょう。
モリスルビーで幸せなって頂きたい
という想いでつくった
モリスブライダル。
With youというモデルに重ねて着け
ていただく新しいモデルができました。
「勿忘草」(わすれなぐさ)の
イメージでモリスのKITANOがデザイン
しました。
わすれなぐさはドイツのセンチメンタル
なストーリーで「Forget me not」
(わすれないで。。)を表すお花として
登場します。
With you (あなたと一緒)。。。。
Forget me not(わたしを忘れないで)。。
を重ねてお着けいただくと2人は
一生ラブラブなのは間違いないでしょう。

2009年05月30日
ブランドジュエリー(東京美術) に紹介されているガイヤール
東京美術出版「ブランドジュエリー」山口 遼先生
の本で紹介されている1847年創業のガイヤールを
紹介いたします。
日本人の美意識に共感したジャポニスムの提唱者
であり、七宝や漆んどの日本の伝統技法を積極的に
取り入れました。
何しろ、日本の伝統工芸職人をフランスへつれて
いって日本の技術を模倣するのではなく、そのまま
取り入れてしまったところが凄いと思います。
戦後になって、ジュエリーといえば欧米ブランドを
模倣し続けてきた日本の業界ですが、150年経って
もう一度、日本から(京都から)欧米に
「こんなん、どうですやろ。。。」と控えめながら
も堂々と提案させていただけるかも知れません。
写真は、パリ装飾美術館に保管されている
ガイヤールの1902年のジュエリーです。
どう見ても、日本の髪飾りです。
の本で紹介されている1847年創業のガイヤールを
紹介いたします。
日本人の美意識に共感したジャポニスムの提唱者
であり、七宝や漆んどの日本の伝統技法を積極的に
取り入れました。
何しろ、日本の伝統工芸職人をフランスへつれて
いって日本の技術を模倣するのではなく、そのまま
取り入れてしまったところが凄いと思います。
戦後になって、ジュエリーといえば欧米ブランドを
模倣し続けてきた日本の業界ですが、150年経って
もう一度、日本から(京都から)欧米に
「こんなん、どうですやろ。。。」と控えめながら
も堂々と提案させていただけるかも知れません。
写真は、パリ装飾美術館に保管されている
ガイヤールの1902年のジュエリーです。
どう見ても、日本の髪飾りです。

2009年05月30日
ブランドジュエリーという本
写真は、山口 遼先生の著書
「ブランドジュエリー」
(天才作家たちの軌跡と名品)
東京美術出版 です。
真珠で有名なミキモトの元常務取締役。
ジュエリー(宝飾品)の歴史に精通されて
おり、お世話になった日本一の職人さんに
先生を紹介していただいてから私もよく
お邪魔しては、アドバイスを頂きます。
さて、この著書の一番最後の部分に登場する
氏のミシュラン的「独断ブランド選評」を
見てから、そのお店に行くと吹き出しそうに
なりますのでご注意が必要です。
「ブランドジュエリー」
(天才作家たちの軌跡と名品)
東京美術出版 です。
真珠で有名なミキモトの元常務取締役。
ジュエリー(宝飾品)の歴史に精通されて
おり、お世話になった日本一の職人さんに
先生を紹介していただいてから私もよく
お邪魔しては、アドバイスを頂きます。
さて、この著書の一番最後の部分に登場する
氏のミシュラン的「独断ブランド選評」を
見てから、そのお店に行くと吹き出しそうに
なりますのでご注意が必要です。

2009年05月13日
古いリングを見ると感じること
橋本コレクションのヒストリックリングの中から
シルバーの色が酸化して黒くなっているところが
年代を感じさせてくれるリングです。
コロンビア産と思われるエメラルドにローズカット
のダイヤモンドが丁寧に配置されています。
いつも古いリングを拝見して感じることなのですが、
ジュエリーになっていても、宝石の原石の魅力が
しっかりと伝わってくるのです。
一つ一つの原石を大切に一番いい形にしてあげて
いるのです。
人の技術も自然の恵みの上に成り立っているという
ことを認識しながら、遠慮しながらも美しい姿にしてあげ
たいという「気持ち」が伝わってきます。
そういう「気持ち」が人類の宝石文化を作ってきたよう
な気がするのです。
シルバーの色が酸化して黒くなっているところが
年代を感じさせてくれるリングです。
コロンビア産と思われるエメラルドにローズカット
のダイヤモンドが丁寧に配置されています。
いつも古いリングを拝見して感じることなのですが、
ジュエリーになっていても、宝石の原石の魅力が
しっかりと伝わってくるのです。
一つ一つの原石を大切に一番いい形にしてあげて
いるのです。
人の技術も自然の恵みの上に成り立っているという
ことを認識しながら、遠慮しながらも美しい姿にしてあげ
たいという「気持ち」が伝わってきます。
そういう「気持ち」が人類の宝石文化を作ってきたよう
な気がするのです。

2009年04月20日
日本に初めて伝わってジュエリー
最近は、ジュエリーといえば欧米のブランドネームばかり
そんなに欧米のジュエリーは良いのでしょうか?
歴史的なジュエリーを拝見するとヨーロッパの権力のある
人物によって進化させられたのは間違いないようですので、
「上から下を見るような優越感」は欧米のブランドが得意
とすることろかも知れません。
ヨーロッパから伝わった日本の今のジュエリー文化ですが、
いつ頃、日本に伝わったのでしょうか?
「日本の宝飾史」の書籍によると1563年に大名であった
大村純忠がポルトガル船の総司令官に「宝石のついた金の
指輪」をもらっている。西洋の指輪についての記録として
はこれが最初である。(引用ここまで)
だそうです。
戦国時代に殿様が指輪をつけていた。
ヨーロッパでも、宝石を着けていたのが男性が多かったこと
をうかがい知ることができ興味ぶかいことです。

そんなに欧米のジュエリーは良いのでしょうか?
歴史的なジュエリーを拝見するとヨーロッパの権力のある
人物によって進化させられたのは間違いないようですので、
「上から下を見るような優越感」は欧米のブランドが得意
とすることろかも知れません。
ヨーロッパから伝わった日本の今のジュエリー文化ですが、
いつ頃、日本に伝わったのでしょうか?
「日本の宝飾史」の書籍によると1563年に大名であった
大村純忠がポルトガル船の総司令官に「宝石のついた金の
指輪」をもらっている。西洋の指輪についての記録として
はこれが最初である。(引用ここまで)
だそうです。
戦国時代に殿様が指輪をつけていた。
ヨーロッパでも、宝石を着けていたのが男性が多かったこと
をうかがい知ることができ興味ぶかいことです。

2009年04月19日
歴史的なリングからデザインを学ぶ
写真は、橋本コレクションのHistric Ringに載っている
16世紀のルビーリングです。
インクルージョンや蛍光性があることからミャンマー産
であると思いました。
ミャンマー産では、標準の小粒なルビーが7つ使われて
いますが、小さなルビーでも7つ並べるととても美しく
立派に見えます。
良く見てみると、ルビーごとの色目がかなり違いますが、
上手く並べることで違和感を感じません。
ルビーの特性をよく考えて作られた素晴らしいデザイン
だと思います。この時代のリングですから裏からみると
金でふさいだ状態でルビーが見えませんが、ルビーの底
から金色が上手く映り込んで、性格の違う色目に統一感
を持たせています。これが、シルバーであったら色が
バラバラの印象が出ていたと思います。
今だと加熱処理をして作り出したルビーがあります
ので色合わせは簡単になっていますが、逆に1つひとつの
宝石に苦心した跡が見られないのがさみしいところです。
モリスは、難しくてもこれからもズッと無処理で美しい
ルビーだけを使っていきたいと強く再認識させてくれます。
古くから残っているジュエリーを見るといつもたくさんの
ことを学ばせていただきます。
16世紀のルビーリングです。
インクルージョンや蛍光性があることからミャンマー産
であると思いました。
ミャンマー産では、標準の小粒なルビーが7つ使われて
いますが、小さなルビーでも7つ並べるととても美しく
立派に見えます。
良く見てみると、ルビーごとの色目がかなり違いますが、
上手く並べることで違和感を感じません。
ルビーの特性をよく考えて作られた素晴らしいデザイン
だと思います。この時代のリングですから裏からみると
金でふさいだ状態でルビーが見えませんが、ルビーの底
から金色が上手く映り込んで、性格の違う色目に統一感
を持たせています。これが、シルバーであったら色が
バラバラの印象が出ていたと思います。
今だと加熱処理をして作り出したルビーがあります
ので色合わせは簡単になっていますが、逆に1つひとつの
宝石に苦心した跡が見られないのがさみしいところです。
モリスは、難しくてもこれからもズッと無処理で美しい
ルビーだけを使っていきたいと強く再認識させてくれます。
古くから残っているジュエリーを見るといつもたくさんの
ことを学ばせていただきます。

2009年04月05日
分かりやすいメッセージのルビーリング
昔から「愛」や「友情」を示すためにルビーが
使われることが多かったのですが、このリングも
「Ring」著者:Diana Scarisbrick女史の著書の
なかで、友情、愛をしめすリングとして紹介されて
います。解説文を引用しますと;
「1870年代につくられた、ローマのカステラーニの
ものと考えられるハートを差し出す手のモチーフの
リングは、古代ローマ時代のアップルを持つ手が
モチーフのヘアピンを流用しているようだ」引用ここまで。
とのことです。中世ヨーロッパでは、手のモチーフは
約束や契約を意味したといわれ、またハート形のルビー
は言うまでもなく「愛」を表現するものです。
ゴールドのグラニュレーションで有名なカステラーニ
は古物にも強く、自身が職人だったことから古くから
残るモノを新しく活かすのが上手かったのでしょう。
(金の枠がハート型で、ルビーは丸いカボション
カットですが)愛する誰かに贈ったものである可能性が
高いと思います。
お召しになられていた方は、このリングを見るたびに、
どの様なことを想ったのでしょうか。
実物が見てみたくなりました。
使われることが多かったのですが、このリングも
「Ring」著者:Diana Scarisbrick女史の著書の
なかで、友情、愛をしめすリングとして紹介されて
います。解説文を引用しますと;
「1870年代につくられた、ローマのカステラーニの
ものと考えられるハートを差し出す手のモチーフの
リングは、古代ローマ時代のアップルを持つ手が
モチーフのヘアピンを流用しているようだ」引用ここまで。
とのことです。中世ヨーロッパでは、手のモチーフは
約束や契約を意味したといわれ、またハート形のルビー
は言うまでもなく「愛」を表現するものです。
ゴールドのグラニュレーションで有名なカステラーニ
は古物にも強く、自身が職人だったことから古くから
残るモノを新しく活かすのが上手かったのでしょう。
(金の枠がハート型で、ルビーは丸いカボション
カットですが)愛する誰かに贈ったものである可能性が
高いと思います。
お召しになられていた方は、このリングを見るたびに、
どの様なことを想ったのでしょうか。
実物が見てみたくなりました。

2009年04月03日
200年前のモザイクリング
Histric ring(橋本コレクション)からモザイク
のリングを紹介します。
1830年代のイタリア製、ゴールドのベゼルに
セットされたモザイクの細かい事に驚きます。
なんでも、この時代にローマへ旅行に来られた
方のためのお土産にされていたそうです。
勿論、この時代に海外に旅行できる人は限られた
人たちだったでしょうから、工芸品としてお土産
にされていたとしても不思議ではありません。
のリングを紹介します。
1830年代のイタリア製、ゴールドのベゼルに
セットされたモザイクの細かい事に驚きます。
なんでも、この時代にローマへ旅行に来られた
方のためのお土産にされていたそうです。
勿論、この時代に海外に旅行できる人は限られた
人たちだったでしょうから、工芸品としてお土産
にされていたとしても不思議ではありません。

2009年02月14日
思い出を大切にする
これは、アメリカの方から修理でお預かりした
ジュエリーです。
40年以上使われたので、腕の部分が一部無くなって
しまいました。
それでも大切にされています。
オーナーの方が、このリングを初めてお着けになられ
た時から、変わらずに身に着けているものは、この
ジュエリーの他に何かあるでしょうか?
おそらく無いと思います。
私のリングも同じようにいつも、そのリングを初めて
着けた時の「気持ち」を思い出させてくれます。
ジュエリーを大切にするということは、自分の思い出を
大切にすことにつながるかも知れません。
本当の意味で「宝物」になっていくのでしょう。

ジュエリーです。
40年以上使われたので、腕の部分が一部無くなって
しまいました。
それでも大切にされています。
オーナーの方が、このリングを初めてお着けになられ
た時から、変わらずに身に着けているものは、この
ジュエリーの他に何かあるでしょうか?
おそらく無いと思います。
私のリングも同じようにいつも、そのリングを初めて
着けた時の「気持ち」を思い出させてくれます。
ジュエリーを大切にするということは、自分の思い出を
大切にすことにつながるかも知れません。
本当の意味で「宝物」になっていくのでしょう。

2009年02月03日
モゴック産のブルーサファイア
ブルーサファイアはルビーと同じ鉱物の仲間です。
兄弟みたいなモノで、ミャンマーのモゴック鉱山で
も産出されます。
写真は、モゴック鉱山から出たブルーサファイア
ですが、ミャンマー産のブルーサファイアは、とても
きれいです。
モリスはルビー専門ですが、群を抜いて美しいものに
関しては持ち帰ることもあります。
もちろんブルーサファイアも無処理で美しいものだけ
ですが。。。
兄弟みたいなモノで、ミャンマーのモゴック鉱山で
も産出されます。
写真は、モゴック鉱山から出たブルーサファイア
ですが、ミャンマー産のブルーサファイアは、とても
きれいです。
モリスはルビー専門ですが、群を抜いて美しいものに
関しては持ち帰ることもあります。
もちろんブルーサファイアも無処理で美しいものだけ
ですが。。。

2009年01月25日
紀元前1300年のファイアンスのスカラベリング
「ジュエリーの技法をHistic ringsから読む」と題して
全国宝石学協会顧問の宮田先生が橋本コレクションから
15点選ばれました。
その中で一番古かったのが、この古代エジプトの
ファイアンス(セラミック製)のスカラベリングです。
世話人でいらっしゃる宝官さんのコメントです→
(コメント引用ここから)
「紀元前1307年~1070年(第19王朝~第20王朝)、サイズ
は30番、スカラベの形をしたベゼルをフープの両端にある
ロータス(睡蓮)の花がはさんだ形になっている。
エジプトのファイアンスは古くは紀元前3000年以前から
作られていて、トンボ玉、スカラベ、指輪、ネックレス等
が作られた。ファイアンス製の指輪は1色であるのが普通だが
この指輪のようにスカラベは茶色、ロータスは緑色というのは
珍しいもの。 来歴 Blanchard Collection 」
(コメント引用ここまで)
このリングをまず手にとって拝見した瞬間に感じたのは、
「軽い」ということ、そして「ファイアンス?とは何?」
でした。
勉強不足だったので、この会のもう一人の世話人である
末永さんに「セラミック」であることをお教えいただき納得。
ご参加の方のコメントに
「サイズ30番というのは大きすぎるので、
ミイラの包帯の上から装着されていて、だから
現存しているのではないか?」
というのがありましたが、同感です。
また、宝官さんが「実際に手に取ることは、その時代に
同じリングを持った人と同じ体験をするということ、その
感覚が大切だと思う」とお伺いしたのですが、このリング
に関しては、3000年ぐらい前に同じリングを手にした人が
存在するわけです。
これだけ長い間、実用価値のある道具としてではないもので、
人の気持ちというか、その人の感性を伝えていることに
驚きます。宝石ジュエリーの存在する価値をおぼろげながら
に感じずにはおられません。
ちなみに、
スカラベは日本では「ふんころがし」といいますね。ブンブンの
仲間で、牛などの糞の中に卵を産みつけ、糞の中で育ち、成虫
になって糞から出てくることから古代エジプトでは、「再生、復活」
のシンボルだったのです。

全国宝石学協会顧問の宮田先生が橋本コレクションから
15点選ばれました。
その中で一番古かったのが、この古代エジプトの
ファイアンス(セラミック製)のスカラベリングです。
世話人でいらっしゃる宝官さんのコメントです→
(コメント引用ここから)
「紀元前1307年~1070年(第19王朝~第20王朝)、サイズ
は30番、スカラベの形をしたベゼルをフープの両端にある
ロータス(睡蓮)の花がはさんだ形になっている。
エジプトのファイアンスは古くは紀元前3000年以前から
作られていて、トンボ玉、スカラベ、指輪、ネックレス等
が作られた。ファイアンス製の指輪は1色であるのが普通だが
この指輪のようにスカラベは茶色、ロータスは緑色というのは
珍しいもの。 来歴 Blanchard Collection 」
(コメント引用ここまで)
このリングをまず手にとって拝見した瞬間に感じたのは、
「軽い」ということ、そして「ファイアンス?とは何?」
でした。
勉強不足だったので、この会のもう一人の世話人である
末永さんに「セラミック」であることをお教えいただき納得。
ご参加の方のコメントに
「サイズ30番というのは大きすぎるので、
ミイラの包帯の上から装着されていて、だから
現存しているのではないか?」
というのがありましたが、同感です。
また、宝官さんが「実際に手に取ることは、その時代に
同じリングを持った人と同じ体験をするということ、その
感覚が大切だと思う」とお伺いしたのですが、このリング
に関しては、3000年ぐらい前に同じリングを手にした人が
存在するわけです。
これだけ長い間、実用価値のある道具としてではないもので、
人の気持ちというか、その人の感性を伝えていることに
驚きます。宝石ジュエリーの存在する価値をおぼろげながら
に感じずにはおられません。
ちなみに、
スカラベは日本では「ふんころがし」といいますね。ブンブンの
仲間で、牛などの糞の中に卵を産みつけ、糞の中で育ち、成虫
になって糞から出てくることから古代エジプトでは、「再生、復活」
のシンボルだったのです。

2009年01月04日
ジュエリーのお手入れ
ジュエリーは長く使っているうちに愛着がわいて
きますが、お気に入りになる頃には、キズだらけ
になっていることが多いと思います。
私たちは、三条本店に工房がありますので、自分
たちで普段からお手入れしますので気が付かなかった
のですが、お手入れするのは意外と大変です。
どこへ頼んだら良いのかも分かりません。
というわけで、モリスの三条本店では
「お手入れ」に力を入れることにしました。
「リングなどのサイズ直し」
「宝石のゆるみ直し」
「新品仕上げ」
「お仕立て直し(リフォーム)」
などいつでもご相談下さい。
大体のことは、その場でできてしまうと思います。
ピカピカに戻ると、初めて手にした時の事を
思い出し、とてもうれしいのです。
写真はモリス三条本店の店内ですが、2階にある事など
「入いり難いイメージ」が唯一の欠点です。
一度入ると「リラックスできる」とお伺いします。
どうぞ、お気軽に。
きますが、お気に入りになる頃には、キズだらけ
になっていることが多いと思います。
私たちは、三条本店に工房がありますので、自分
たちで普段からお手入れしますので気が付かなかった
のですが、お手入れするのは意外と大変です。
どこへ頼んだら良いのかも分かりません。
というわけで、モリスの三条本店では
「お手入れ」に力を入れることにしました。
「リングなどのサイズ直し」
「宝石のゆるみ直し」
「新品仕上げ」
「お仕立て直し(リフォーム)」
などいつでもご相談下さい。
大体のことは、その場でできてしまうと思います。
ピカピカに戻ると、初めて手にした時の事を
思い出し、とてもうれしいのです。
写真はモリス三条本店の店内ですが、2階にある事など
「入いり難いイメージ」が唯一の欠点です。
一度入ると「リラックスできる」とお伺いします。
どうぞ、お気軽に。

2008年12月28日
ミャンマーの古いリング
これは、ミャンマーの昔の都 「パゴー」から
出土したルビーのリングです。
今から400年~200年前のモノと推定されますが、
ルビーの美しさは勿論ですが、このゴールドの
リングは、細い部分もすべて中空になっています。
著名な職人に聞いても、どうやって作ったのか?
分からないそうです。
この時代は、金がとても貴重だったようですね。
そして、ミャンマーではこの時代、ルビーは
貴族の持ち物だったようです。
どんな方が持たれていたのでしょうか?
その当時に想いを馳せるのでした。
出土したルビーのリングです。
今から400年~200年前のモノと推定されますが、
ルビーの美しさは勿論ですが、このゴールドの
リングは、細い部分もすべて中空になっています。
著名な職人に聞いても、どうやって作ったのか?
分からないそうです。
この時代は、金がとても貴重だったようですね。
そして、ミャンマーではこの時代、ルビーは
貴族の持ち物だったようです。
どんな方が持たれていたのでしょうか?
その当時に想いを馳せるのでした。

2008年12月15日
ルネッサンス期のプロポーズの瞬間
結婚の申し出を受けていただけるのか? ノーなのか?
ルビーのリングを女性の指にはめながら、プロポーズ。
この男性の不安そうな顔を見て、そしてと男性の肩に手
をかけて余裕の表情を浮かべる女性をみると、この時代
の結婚の重みをうかがい知ることができます。
何でも、この時代は、宗教的に(キリスト教)結婚は
慎重に決めるような風潮があったようです。
何でも、ニコライ一世の時期に、エンゲージリングは男性
が経済的に打撃を受けるぐらいのものが丁度いい。という
レベルだったそうです。
給料の3か月どころではなかったようです。
そして、地位の高い人たちは、ルビーと金のリングが
「高額」の象徴として、よく使われたようです。
それを考えると、この男性の表情の意味がわかってきます。
この絵は、ダイアナスカリスブリック女史の著書で登場する
16th Lucas van Leyden, The Betrothal Koninklijk Museum
写真は、Photo Lukas Art in Flanders
のものです。

ルビーのリングを女性の指にはめながら、プロポーズ。
この男性の不安そうな顔を見て、そしてと男性の肩に手
をかけて余裕の表情を浮かべる女性をみると、この時代
の結婚の重みをうかがい知ることができます。
何でも、この時代は、宗教的に(キリスト教)結婚は
慎重に決めるような風潮があったようです。
何でも、ニコライ一世の時期に、エンゲージリングは男性
が経済的に打撃を受けるぐらいのものが丁度いい。という
レベルだったそうです。
給料の3か月どころではなかったようです。
そして、地位の高い人たちは、ルビーと金のリングが
「高額」の象徴として、よく使われたようです。
それを考えると、この男性の表情の意味がわかってきます。
この絵は、ダイアナスカリスブリック女史の著書で登場する
16th Lucas van Leyden, The Betrothal Koninklijk Museum
写真は、Photo Lukas Art in Flanders
のものです。

2008年11月07日
見る人を幸せにするもの
幸せと共に仕事ができるなんて。。。嬉しいことがありました。
今日は、大阪にあるジュエリーの専門学校JBSのジュエリーパーティーが
あり、モリスブライダルをファッションショーでつけていただきました。
「ダイヤモンドナイト」というテーマで開催されているのに、トップバッター
でご紹介いただきました。ノッけからルビーのブライダルで、大丈夫かな?と
思いましたが。。。素晴らしかったです。
ミャンマーで一生懸命にカット研磨され、デザイナーが、職人さんが一生懸命
につくったモリスブライダルは、キラキラと輝いていました。
観客の方々の驚きと嬉しそうなお顔や、デジカメで撮影いただけるかた。。。
今回をコーディネートした、モリスの若手ジュエラー「きたの」をはじめ、
アフリカンジュエラー「ビラヒム」、同じく若手「ひの」、そして、モリスの
ジュエリーをつくる「福原元」の嬉しそうな顔を見ると、宝石ジュエリーは
つける人だけでなく、見る人も、そしてつくる人も幸せにする素晴らしいもの
だなぁと感じます。
そういえば、キラキラと輝く宝石ジュエリーを見て、悲しくなったり、怒ったり
した人を見たことがありませんし。。。
幸せと共にある仕事に携わっていられることに感謝です。
写真は、橋本コレクション(諏訪塾)の素晴らしいサファイアリングです。

今日は、大阪にあるジュエリーの専門学校JBSのジュエリーパーティーが
あり、モリスブライダルをファッションショーでつけていただきました。
「ダイヤモンドナイト」というテーマで開催されているのに、トップバッター
でご紹介いただきました。ノッけからルビーのブライダルで、大丈夫かな?と
思いましたが。。。素晴らしかったです。
ミャンマーで一生懸命にカット研磨され、デザイナーが、職人さんが一生懸命
につくったモリスブライダルは、キラキラと輝いていました。
観客の方々の驚きと嬉しそうなお顔や、デジカメで撮影いただけるかた。。。
今回をコーディネートした、モリスの若手ジュエラー「きたの」をはじめ、
アフリカンジュエラー「ビラヒム」、同じく若手「ひの」、そして、モリスの
ジュエリーをつくる「福原元」の嬉しそうな顔を見ると、宝石ジュエリーは
つける人だけでなく、見る人も、そしてつくる人も幸せにする素晴らしいもの
だなぁと感じます。
そういえば、キラキラと輝く宝石ジュエリーを見て、悲しくなったり、怒ったり
した人を見たことがありませんし。。。
幸せと共にある仕事に携わっていられることに感謝です。
写真は、橋本コレクション(諏訪塾)の素晴らしいサファイアリングです。

2008年11月02日
何百年も変わらない宝石は。。。
歴史的にとても重要な「橋本コレクション」、
100年ほど前につくられたリングの中石、
バイオレットサファイアについてです。
とてもきれいなシルクインクルージョンが
見ることができます。
宝石の真ん中の白い線状の模様です。
シルクインクルージョンは、加熱処理をする
と溶解したり、微小インクルージョンに変質
する、ルチルの針状結晶インクルージョンです。
デジカメで撮れるかな?と撮影したら。。。
写っていました。
橋本コレクションで拝見するルビー、サファイア
は無処理のものです。
宝石の中のインクルージョンは、先ほど見たものと
何百年も前のものと全く変わりありません。
ミャンマー産のルビーも結晶化する環境が整うのに
海底の堆積岩やプレートの移動など何億年もかかった
と聞きます。そう聞くと、経年変化がないのは当たり前
なのかも知れません。
それにしても、私たちの身の回りに、何千年も変化しな
いで、持主の想いを伝えるものはあるでしょうか?
私のルビーをみていつも「変わっていく私。」を感じます。
なぜなら、私のルビーは変わらないからです。
今日1日のことも明日のことも、変わらずに、私のそして
次の持主の「思いでカプセル」になっていくと思います。
100年ほど前につくられたリングの中石、
バイオレットサファイアについてです。
とてもきれいなシルクインクルージョンが
見ることができます。
宝石の真ん中の白い線状の模様です。
シルクインクルージョンは、加熱処理をする
と溶解したり、微小インクルージョンに変質
する、ルチルの針状結晶インクルージョンです。
デジカメで撮れるかな?と撮影したら。。。
写っていました。
橋本コレクションで拝見するルビー、サファイア
は無処理のものです。
宝石の中のインクルージョンは、先ほど見たものと
何百年も前のものと全く変わりありません。
ミャンマー産のルビーも結晶化する環境が整うのに
海底の堆積岩やプレートの移動など何億年もかかった
と聞きます。そう聞くと、経年変化がないのは当たり前
なのかも知れません。
それにしても、私たちの身の回りに、何千年も変化しな
いで、持主の想いを伝えるものはあるでしょうか?
私のルビーをみていつも「変わっていく私。」を感じます。
なぜなら、私のルビーは変わらないからです。
今日1日のことも明日のことも、変わらずに、私のそして
次の持主の「思いでカプセル」になっていくと思います。
