2009年11月27日
赤い服は、心の安らぎ

赤色(ルビー色)は、太古より
「お守り」の色として親しまれて
きました。
「Color」 アンヌヴァリション著に
よると、赤い衣服は古代から人を
守る衣服として大切にされてきた
と記述があります。
下記に原文をコピーしていますが、
内容は、赤色は守護を意味し、衣服
だと悪いものが入ってくるだろう
袖口や襟の部分などに赤い刺繍など
を施したり、生まれたばかりの
赤ちゃんを赤いもので包んだり。。。
したそうです。
少なくとも、太古より人は赤色
を身につけて心の安らぎを手にし
た訳です。
赤い衣服は、権力などの象徴だと
思いがちなのですが、その起源は
心の安らぎだったようです。
アンヌヴァリション著 原文
引用ここから)
守護色の赤、赤色は生命の本質で
ある血液の循環を表す色で/中略
赤い衣服、古代ローマでは、特定
の異教の儀式、とりわけディオニ
ソス祭儀などで秘儀を行う場合は、
邪悪な力から身を守るために、秘
儀を受ける者も指導者もそろって
深紅の服をまとった。赤色は守護
色として、衣服では特に弱いとさ
れる開口部に使われ、縫い合わせ
部分や襟ぐりなどに赤い刺繍がほ
どこされました。ペルーのパラカ
スで発見された4世紀のインカ時
代のミイラがくるまれた布やイギ
リスのコパーゲート遺跡で発掘さ
れた10~11世紀のバイキングの服
にもこの様な装飾がみられます。
こうした慣習は時を超えて受け継
がれています。16世紀はじめマル
チンルターが洗礼の時に白い衣装
を着なくてもよいと布告すると、
スウェーデン人は古代の風習に立
ち戻り赤い三角やリボン、フリン
ジで飾った産着で赤ん坊をくるむ
ようになりました。日本のアイヌ
の人びとは、衣服の開口部を赤い
糸でかがっていましたし、セネガ
ルのフラニ族は帽子のうなじに当
たる部分に小さな赤い布を縫い付
けていました。ポルトガルの若い
娘は、嫁入り衣装のシャツに婚約
者に贈るあまい言葉を赤い糸で刺
繍しましたが、この風習もやはり
相手を守りたいという気持ちから
うまれたものでした(引用ここまで)
Posted by 森 孝仁 at 06:25│Comments(0)
│ルビー