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森 孝仁
森 孝仁
ルビーしかやらない。。けど、ルビーにはうるさいジュエラー「モリス」。
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2009年01月25日

紀元前1300年のファイアンスのスカラベリング

「ジュエリーの技法をHistic ringsから読む」と題して

全国宝石学協会顧問の宮田先生が橋本コレクションから

15点選ばれました。

その中で一番古かったのが、この古代エジプトの

ファイアンス(セラミック製)のスカラベリングです。

世話人でいらっしゃる宝官さんのコメントです→
(コメント引用ここから)

「紀元前1307年~1070年(第19王朝~第20王朝)、サイズ

は30番、スカラベの形をしたベゼルをフープの両端にある

ロータス(睡蓮)の花がはさんだ形になっている。

エジプトのファイアンスは古くは紀元前3000年以前から

作られていて、トンボ玉、スカラベ、指輪、ネックレス等

が作られた。ファイアンス製の指輪は1色であるのが普通だが

この指輪のようにスカラベは茶色、ロータスは緑色というのは

珍しいもの。 来歴 Blanchard Collection 」
(コメント引用ここまで)

このリングをまず手にとって拝見した瞬間に感じたのは、

「軽い」ということ、そして「ファイアンス?とは何?」

でした。

勉強不足だったので、この会のもう一人の世話人である

末永さんに「セラミック」であることをお教えいただき納得。

ご参加の方のコメントに

「サイズ30番というのは大きすぎるので、

ミイラの包帯の上から装着されていて、だから

現存しているのではないか?」 

というのがありましたが、同感です。

また、宝官さんが「実際に手に取ることは、その時代に

同じリングを持った人と同じ体験をするということ、その

感覚が大切だと思う」とお伺いしたのですが、このリング

に関しては、3000年ぐらい前に同じリングを手にした人が

存在するわけです。

これだけ長い間、実用価値のある道具としてではないもので、

人の気持ちというか、その人の感性を伝えていることに

驚きます。宝石ジュエリーの存在する価値をおぼろげながら

に感じずにはおられません。

ちなみに、

スカラベは日本では「ふんころがし」といいますね。ブンブンの

仲間で、牛などの糞の中に卵を産みつけ、糞の中で育ち、成虫

になって糞から出てくることから古代エジプトでは、「再生、復活」

のシンボルだったのです。

紀元前1300年のファイアンスのスカラベリング


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Posted by 森 孝仁 at 09:16│Comments(0)ジュエリー
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