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森 孝仁
森 孝仁
ルビーしかやらない。。けど、ルビーにはうるさいジュエラー「モリス」。
 「京都から世界に通用するハイエンドジュエリーブランド」をつくろうと。。。
気づいたらミャンマー、京都、中国、アメリカ。。。「多国籍ジュエラー」になっていました。
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2009年04月24日

ミャンマー産ダイヤモンドを見て

ルビー、サファイア、ヒスイの産地として世界的に

有名なミャンマーですが、実は30種類の宝石を産出

する宝石の国です。

ダイヤモンドは流通するほど採掘されませんが、

Mong-Hsu鉱山の近くで産出されます。

写真は、シャン州で採掘されたダイヤモンドの原石

です。

意外と結晶の形がきれいです。私の見た感覚では、

カナダのDiavik鉱山に行ったとき見せていただいた

カナダ産ダイヤモンドとあまり変わらないように

思います。

ただ、ルビーと違ってダイヤモンドはカット研磨

した後で、インクルージョンが入っているかどうか

で大きく評価が上下しますので、カット研磨が終わる

まで品質に関しては何とも言えません。

これは数が多い宝石の宿命です。

(無傷なダイヤ):(傷のあるダイヤ)の割合で希少性を

確保しているのがダイヤモンドですから。

ダイヤモンドであるというだけでは、価値判断が

難しい宝石です。

対して、ルビーは無処理で色が良くて、透明度が高く、

肉眼で見て美しければ、原石のまま流通していきます。

インクうージョンは入っていても、よっぽどでなければ

ほとんど無視されます。逆にない方が、色々な疑いが

もたれてしまうダイヤモンドとは逆のキャラクターです。

しかも、その原石をカット研磨したら「割れてしまった」

などの事故も多く、リスクが高いのです。これは数が

少ない宝石の宿命です。

注)ルビーが少ないのではありません。処理をしないでも

美しいルビーの原石が極めて少ないのであり、処理をする

ルビー、そのままでは、美しくないルビーの原石は

大きくないダイヤモンドと同じ様にかなり多く採掘されます。

ダイヤモンドは、美しくて大きなダイヤだから希少性が

高いのです。ルビーは美しくて無処理だから希少性が高い

のです。

ルビーは一般的には処理されているのと、ダイヤモンドは

一般的に処理されていないのがこれでお分かりいただける

と思います。

どちらにしろ、宝石は「希少であること」が価値判断に大きく

影響しているということです。

皆さん、目の前の宝石が、どのくらい希少かはジュエラーに

聞いてみると新しい発見があるかも知れません。

  


Posted by 森 孝仁 at 09:45Comments(2)今日の出来事