プロフィール
森 孝仁
森 孝仁
ルビーしかやらない。。けど、ルビーにはうるさいジュエラー「モリス」。
 「京都から世界に通用するハイエンドジュエリーブランド」をつくろうと。。。
気づいたらミャンマー、京都、中国、アメリカ。。。「多国籍ジュエラー」になっていました。
にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 天然石・パワーストーンへ
にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 京都情報へ
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 6人

2008年09月27日

新しいアフリカ産ルビー

昨日のグベリン研究所のダニエル博士のセミナーから。。

アフリカ タンザニアの中東部 Winza鉱山について

お伺いしました。

今年の3月にグベリン研究所に「アフリカ タンザニア産の

ルビーです。鑑別書を発行してください」と依頼があったそうです。

さっそく分析鑑別したところ、他のどこの産地のサンプルとも

データが合致しなかったそうで、とても困ったそうです。

というのも、グベリン研究所は毎年何十回と鉱山に足を運び、

鉱区から直接サンプリングした標本石のデータと、鑑別依頼を

受けた宝石の分析データを比較することで、どこから発掘された

宝石かを判別する手法を取られているため、まだ行ったことのない

Winza鉱山のサンプルはあるはずもなく、しばらくの間、

「何だかわからない宝石」になってしまったそうです。

世界中にある研究機関のネットワークのある人から、Winzaでルビー

が出ましたよ。との連絡が入り、2日後には空の人だったそうです。

現地で直接、採取したサンプルから、この「何だかわからない宝石」

はWinza産のルビーだと判明したそうです。

10ctを超える最高品質のルビーも産出されたそうで、今後の動向が

気になるところです。

蛇足ですが、鉱山でルビーの原石をサンプリングしている際に、

原産地の原石の中から人工合成ルビーが見つかったそうです。

アフリカまで商魂たくましい、ずるい人が行ってるのかと思うと

少しさみしい気持ちになりました。

でも、ルビーが似合わない人なんだろうな。。

写真は、グベリン研究所/JBSのプレゼンテーションから。。

  


Posted by 森 孝仁 at 21:00Comments(1)ルビー

2008年09月27日

スイスのダニエル博士

今日は、スイスのグベリン研究所のダニエル博士が

大阪のジュエリー専門学校JBSでご講演されました。

内容は、

1)グベリン研究所の紹介

2)宝石の産地鑑別について

  その概念と技術的限界

  標本石の大切さ

  新しいルビー鉱山 タンザニア のウィンザー鉱山

3)LA-ICP-MSを使った鑑別技術についてお話しいただき、

ジュエラーの皆さんは、熱心に3時間のセミナー、一度の休憩も

なく一気に終わりました。

ご講演が終わり、ダニエル博士の感想は、他の国のジュエラー

よりも熱心にお話を聞いてもらえたので、張り切って、とても

楽しく話すことができました。。とのこと。

横浜のジュエラー山岸さんが、最後に素晴らしい一言を。。

「ダニエル博士は鑑別を専門とされる学者さんなのに、

原産地の鉱山に直接出向かれて、そこで働いておられる鉱夫の

皆さんの大変さも語られる。本当はジュエラーの私たちが一番

大切にしなければならないところを実践されていて。。恥ずかしい

な~」。。と。

すると、ダニエル博士は「そうおっしゃって、ジュエラーが

鑑別機関の話をお聞きになって謙遜される姿を見ると、やはり

日本という国は奥ゆかしく、レベルが高いですね」と応えられます。

いい雰囲気です。

こういう機会が持てて、本当よかったと、感謝するばかりです。

ありがとうございます。


  


Posted by 森 孝仁 at 08:16Comments(0)今日の出来事