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森 孝仁
森 孝仁
ルビーしかやらない。。けど、ルビーにはうるさいジュエラー「モリス」。
 「京都から世界に通用するハイエンドジュエリーブランド」をつくろうと。。。
気づいたらミャンマー、京都、中国、アメリカ。。。「多国籍ジュエラー」になっていました。
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2008年09月02日

適当に価値判断している訳じゃないんだけど。。。

「ルビーはどこにでもあるし、価値のあるルビーって。。。そんなのないんでしょ」

「適当に、価値があると言った者勝ちなんでしょ。」と

ルビーのお話をしているときに、そんな意見をいただきました。

残念ながら、ジュエラーが、そういう印象を与えたのなら申し訳ないです。。。

ということで説明しました。

私たちは、宝石の品質判定のルールに基づき、宝石種、処理の有無、原産地

美しさ、色の濃淡、欠点、サイズと需要と供給をよく見て価値判断します。

宝石種、処理の有無だけをとっても、ルビーと呼ばれるものにも色々あります。

1)天然無処理で美しいルビー
2)天然無処理でさらに美しさを改良するために処理したルビー
3)天然だけど処理しなければ宝石にならなかったルビー
4)人工的に結晶されたルビー
5)名前だけルビーだけど。。。

ルビーが専門のモリスにとって、それらを見分けるのは大切なことです。

でも、見分けるのが一番難しいのは、2)と3)。加熱されているかどうかです。

ルビーの処理で一般的なのは800度以上の高温で長時間加熱処理をすること

により青味などを除去し、美しい赤を強調しようというものです。

モリスは、無処理で美しいルビーしか取り扱わせていただいておらないのですが、

無処理とは何なのか? 加熱とは何か?を知りたかったので、自分たちで

ヤンゴンのモリスルビー研究所で美しくない原石を使って加熱実験をしています。

下の写真は、ミャンマー産の原石を700度で5時間加熱したものです。

加熱して色が変わったのは一目瞭然。。。この紫色の原石が、ピンク色になった、

美しくなったという意味では、加熱処理をして美しさを改良したことになると

思います。。。が、如何でしょうか?

こうやって加熱処理して美しくなったルビーと天然無処理で美しいルビー、

パッと見ただけで違いはあまりないのですが、大きく違うのはその希少性です。

宝石とは、「美しく」「希少で」「時間がたっても変わらない」ものですから、

希少である方が、価値が高いのは当然です。

。。。。と申し上げると「ふ~ん。。結構納得」と微妙な反応ですが、ご納得

いただけました。

信頼度が上がるように、これからも研究していきます。

そう思うと、ちょっと元気が出てきました。まだまだこれからです。




  


Posted by 森 孝仁 at 17:57Comments(4)ルビー