ルビーの森

福島県の会津若松にやってきましたが。。。寒い。

磐梯山の麓は横なぐりの雪であたりは真白でした。

秋に来た時の長閑な風景はどこへいったのやら。

そして、会津若松についたらジュエリーオースカの

大須賀社長に「今年は雪少ないんだよね。。」と

お伺いし、東北の冬の厳しさを思い知りました。

ジュエリーオースカさんは、尊敬するジュエラーの

大先輩です。


  

この写真は、朝一番にあの「桜田門外の変」があった

桜田門の前から国会議事堂を撮ったものです。

150年前の江戸時代の末期の政治的な問題により

彦根藩藩主の井伊直弼が暗殺された事件ですが、

鎖国をやめるかやめないか？がキッカケだった

様に記憶していますが、とにかくどちらが正しいか

間違いかの前に、戦いに勝つことが大切だったの

でしょう。幕末の政治は「切るか、切られるか」

暗殺する側も、された側も皆、命を賭けていました。

だから、逃亡した護衛たちは皆、お家断絶、打ち首、

だったようです。どうせなら戦えと。。。

少し過激だな。と思いますが、しかし、今の国会

の中継を見ていると、ちょっと物足りないかも。

あの当時は政治をされる人も「自分の命をなにに

使うのか」を真剣に考えていたように思います。

議員の皆さんは、毎日「桜田門」を見てるわけです

から、今の日本は昔に「命をかけた」政治家がいた

ことを思い出していただければと思ってしまいました。

  

ミャンマー産の無処理で美しいルビーは天然物です

から、私たちと同じように育った環境というものが

あり、色々な因果関係のもとで結果としての今の形

なのですね。

「ルビーの母岩は元々、海の底にあった堆積岩が

変成した石灰岩で。。。。」と始まると学者さんの

研究されている世界で理性の究極へと向かうわけです

が、元々私たち人間も同じようなもので、何かと

何かが元になって今の形になっているわけで。。。

ルビーの原石を見ていると色々な思いが浮かんでは

消え、また浮かんでは消え。楽しいことです。

自然がお母さんなのはルビーも人間も同じことなんですね。



  

東京の日比谷から皇居の風景。。。

朝7時ぐらいで、朝日がとてもきれいです。

私の趣味は、朝からランニングすることですが、

今朝は、国会議事堂の前を通過し、皇居を時計

回りに走ってきました。

やはり日本の首都です。

テレビなどでよく見る景色が散在しており走って

いても楽しいものです。

  

このルビーリングは、もう4年前になると思いますが、

モリスをとても大切に思っていただける方にお持ち

頂くことになりました。

今でも、全く変わりなくお会いするたびに手に着けて

いらっしゃるのを見ると良かったと思います。

何年か経って、モリスルビーに再開すると嬉しいものです。

これからも、10年、20年経つとお召しになられいる

大切な方のシンボルマークになっていければ、これほど

嬉しいことはありません。

ジュエリーは、お召しになられる方と共にあって初めて

その素材だけではない価値が生まれるのだと感じます。

  

モリスのホームページは1月に新装オープンした

あと、少しずつ改良を重ねております。

なるべく見ていただきやすいように考えている

のですが、どうも私たちが言いたいことだけ羅列

しているだけじゃないかな？と心配になります。

難しいですね。

皆さんに楽しんでいただきやすくするには、

どうしたら良いのか？悩みます。

お気づきの点、こうすると良いよ！　などご意見を

頂戴できますと幸甚です。


www.morisruby.com



  

ルビーの内包物にも色々ありますが、私が好きなのは

結晶の中の結晶です。

結晶の中の結晶に結晶が入っていることもあり興味は

つきません。

ルビーの結晶のファセット面に近くないと何の結晶

なのか検査は難しくなりますが、形がある程度しっかり

残っているものを見ると楽しいものです。

写真は、ジルコンがコロンとひっくり返っているの

でしょう。

  

ブルーサファイアはルビーと同じ鉱物の仲間です。

兄弟みたいなモノで、ミャンマーのモゴック鉱山で

も産出されます。

写真は、モゴック鉱山から出たブルーサファイア

ですが、ミャンマー産のブルーサファイアは、とても

きれいです。

モリスはルビー専門ですが、群を抜いて美しいものに

関しては持ち帰ることもあります。

もちろんブルーサファイアも無処理で美しいものだけ

ですが。。。

  

仲の良い老夫婦が飛行機に乗っていかれます。

年齢は65歳から70歳ぐらいのスペインからいらした

老夫婦です。

ずっと一緒におられたのが感じで分かります。

自分が居るので相手がいる。という感じではなく、相手

がいるから自分がいる。。

あなたが喜ぶ顔を見て、私も嬉しい。おまえさんが喜ぶ

からおいらも嬉しい。。。という感じでしょうか。

2人の感覚があって自分の感覚になるのです。

同じ空港でも、若いカップルがパートナーの喜ぶ顔をみて

「アホや」と冷たくしている様子を見て悲しくなったこと

がありました。若くて美しいお顔が醜く見えてしまいます。

勿体ないことです。

そういう人が多い中で、ひときわ美しい老夫婦でした。

年をとったときの自分が楽しみなる見本をお見せいただい

たようで、感謝です。

  

素晴らしい品質の宝石ルビーは文字通り「宝の石」です。

この写真はあるミャンマーの鉱山から産出されたもので

すが、この中から素晴らしい宝石の質のものは出てきま

せんでした。

色が薄すぎたり、内包物が多すぎたり、結晶に亀裂が入っ

ていたり、色帯、色相が変であったりと、中々素晴らしい

原石には出会えません。

ルビーといえど、色々な品質があります。

世代を超えて持っていきたいクオリティー、ジュエリーに

して美しさを楽しむクオリティー、そして、アクセサリー

として日常から楽しむクオリティー。

手に入りやすいものは、お値段は安く、その逆はお高いわけ

です。需要と供給のバランスなのですね。


  

ミャンマーの鉱山より産出されたルビーの原石です。

結晶が成長した跡が表面に残っています。

木の年輪ではないのですが、同じような自然の法則

を感じます。

人が手を出せない領域というのでしょうか。

神秘性を感じます。