2009年02月23日
ルビーとスピネル(一部修正)

昨日のブログで、「ルビーとスピネル」を投稿させて
いただきましたが、一部訂正させていただきたいと思います。
別のブログのコメント欄にて間違いを訂正いただきました。
次の日に訂正させていただけたのも、「Nwaveさん」のお陰です。
本当にありがとうございます。
まずは、コメントいただきましたNwaveさんの文章を引用させて
いただきます。
(引用は全文です)
ルビーの屈折率について (Nwave)
2009-02-23 01:57:06
はじめまして。
こちらのブログしばしば見に来ています。
ルビーやモーゴックの貴重な産地情報等拝見させていただき
どうもありがとうございます。 鉱山の情報や産出状況
などは本当に貴重です。今後とも本物のルビーの真価が多くの
方々に伝わるようがんばってください。応援してます。
マグネシアスピネルの屈折率はルビーの(異常光線の)
屈折率nεの最小値よりも小さいので、2軸性ネガティブの
偏光性を持つルビーの屈折率よりも小さいのが実情です。
結晶中の不純物により変動しますがMogokにおける範囲は次の
はずです:
Mogokルビー:
通常光線の屈折率nω=1.768~1.773内の固定値
(スネルの屈折の法則に従う光線)
異常光線の屈折率nεの最小値=1.760~1.765内の固定値
最大値=nω
(スネルの屈折の法則に従わない光線:入射方向によって
最小値から最大値まで変動、つまり結晶中で光線の伝わる
速度が変動)
Mogokスピネル:屈折率n=1.715~1.720 の範囲内の固定値
なお比重もルビーは4.00付近、スピネルは3.6~3.7程度で
ルビーの方が大きいのですが、その分、同じ重さでもルビー
の方が体積が小さくなってこの点では不利といえるのかも
知れません。
原石の美しい写真見ると、細かいことなど棚上げでもいい
のですが、おせっかいですが一応あげておきます。
長くなり失礼しました。
(引用ここまで)
「おせっかい」など、とんでもございません。
重ねてお礼申し上げます。
さて、スピネルの中には、ルビーよりも屈折率が高いものが
あると聞いたことがあったのですが、初歩的なところで、
とんだ記憶違いでした。
調べたら、セイロナイト(黒スピネル)1.77~1.80だけでした。
というわけで、ルビーの名誉を挽回いただきまして嬉しい限り
です。
というわけで、スピネルのキラキラ感は、発掘される原石が
正八面体に近い完全な形であることが多く、カット研磨する
ときにキューレットにステップをつけないことに起因している
のでしょう。
次回は、スピネルとルビーを全く同じカットにしてその違いを
みないといけないですね。
また、新たな課題をいただきました。
ありがとうございます。