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森 孝仁
森 孝仁
ルビーしかやらない。。けど、ルビーにはうるさいジュエラー「モリス」。
 「京都から世界に通用するハイエンドジュエリーブランド」をつくろうと。。。
気づいたらミャンマー、京都、中国、アメリカ。。。「多国籍ジュエラー」になっていました。
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2009年06月14日

ミャンマーの伝統的なデザイン

このデザインのリングを着けている方は

ミャンマーの人だと思って間違いないぐらい

ミャンマーでは、ポピュラーな伝統的な

デザインのリングです。

1、ダイヤモンド          尊厳

2、真珠               優雅さ

3、クリソベリルキャッツアイ   魔よけ

4、ジルコン             強さ

5、エメラルド            平和

6、トパーズ             健康

7、ブルーサファイア        愛情

8、サンゴ               指導者

9、ルビー               栄光 

とそれぞれ意味があります。

とても興味深いリングです。

原産地ミャンマーではルビーは王様の石。

やはり栄光を意味するようです。 
  


Posted by 森 孝仁 at 18:27Comments(0)ルビー

2009年06月14日

おばあちゃんのルビーは。。。お宝かも

一般的にルビーは加熱処理をして美しさを

改良しているのは周知の事実です。

ほぼ100%処理してあると思います。

同じ鉱物であるし、別に良いのでは。。。

というのが業界の見識です。

でもモリスは無処理の原石した使いません。

人工的に処理をして美しさを改良するという

ことは、宝石としての「希少性」に影響を

与えるからです。

この加熱処理をしたルビーは今から40年前

から日本で売られるようになり、今は一般的

です。

だから、おばあちゃんのルビーは「お宝」かも

しれません。

さて、モリスのジュエラーがルーペで観察し

て加熱処理をしているか?していないかを

見分ける一番お手軽な方法は、内包物を観察

することです。

10倍ぐらいのルーペで見て写真のような

インクルージョンが見ることができたら。。。

加熱している可能性が大です。

*ここで注意ですが、普通は加熱処理しています

ので、無処理のものを日本で見つけるのは至難の

技です。

写真の煙草の煙のようなものは、「液体

インクルージョン」加熱した際に入る内包物です。

無処理かな?と思うルビーがあったら

是非お見せください。

ある程度の大きさだと。。。宝物の石かも

知れません。



  


Posted by 森 孝仁 at 15:18Comments(2)ルビー

2009年06月13日

京都三条本店でルビーセミナー



これから、京都三条本店へ帰ります。

三条通りですが、2階なので分かりに

くいといわれますが、2階なので落ち

着いてゆっくりしていただけます。

19日には、「ルビーセミナー」を

開催します。

ルビーは、面白い宝石です。

身近にあるのに、あるルビーは

アクセサリーに気軽に使える品質、

あるルビーは、宝物級のお高い価値

のあるもの、それを所有者の方が

「おばあちゃんに貰ったルビー」と

いうことで、普通に使っていたり

されています。

それを見分ける方法をお教えする

のが「ルビーセミナー」。

楽しいと何回もいらっしゃる方も。。

ご興味のある方は、どうぞ。
  


Posted by 森 孝仁 at 15:52Comments(0)ルビー

2009年06月10日

ナヤン鉱山で採掘される宝石の種類は。。



ミャンマー北部の鉱山「ナヤン」で山では、

色々な宝石が採掘されるのですが、

具体的にどの様な宝石が採れるのか?

下記は最近の調べたのですが、

スピネル
ガーネット
クオーツ
ジルコン
トルマリン
クリソベリル
ピンクパイナイト
アイオライト
フローライト(蛍石)
アパタイト
ダイヤモンド
ヘマタイト
トパーズ
ダイオプサイト

を確認しました。

おまけですが、この他にも金が一緒

に出てくることもあるのです。

砂金ですが。。。

  


Posted by 森 孝仁 at 17:40Comments(0)ルビー

2009年06月10日

モリスがルビーだけなのは。。

モリスは、ミャンマー産の無処理で

美しいルビーしか持って帰ってきません。

よく、「なぜ他の宝石も出るのに、モリス

はルビーだけしか持って帰ってこないのか

分からない?」といわれます。

ミャンマーでは、33種類のその他の宝石が

(ダイヤモンドも含めて)産出されます。

たとえば、そっくりさんのスピネルも

北部のナヤン鉱山では、

「ホットピンク」と呼ばれるとても

明るい色のスピネルが産出されますし、

レッドスピネル(ピンクスピネル)は

ルビーのように石灰岩(大理石)の中

で同じように見つかりますので、

昔からルビーと間違われてきた宝石です。

スピネルも最近は人気が高くなってきま

したし、ブランドなども積極的に使うよ

うになってきました。

キラキラと何ともかわいい色目が目を

引きアクセサリーには絶対に良いと思い

ますし、実際にスピネルも良いな。。。

と思うことがあります。

それでもモリスはルビーしかやらないのは、

なぜなのでしょうか?

鉱山で見たときの「格」「印象」がその他

の宝石と比べた時に圧倒的に違うからです。

原石が「宝もの」という風格を持っている

からです。

無処理で美しいルビーをご覧になられた方

は少ないと思いますが、Gem qualityの3ct

を超えるものは、持つ人の人生を変えてし

まうくらいのインパクトがあります。

今回のナヤンへの旅では、宝物は一つも

ありませんでした。

写真は以前に見た、「宝物候補」です。

まだカットしていませんが。。。

  


Posted by 森 孝仁 at 09:48Comments(0)ルビー

2009年06月07日

ルビーの指輪 が里帰り

「ルビーの指輪」が里帰りしました。

ミャンマー北部の出身地の生まれたその

場所まで戻ってきました。

ルビーが何だか嬉しそうにしている

様な気がして「パチリ」と一枚写真を

撮りました。

ふつうに考えると宝石は里帰りする

ことなど絶対にあり得ませんから、

嬉しいのは、実はその瞬間にルビーを

見ている自分だったのかも知れません。

  


Posted by 森 孝仁 at 07:21Comments(0)ルビー

2009年06月02日

出発です。

モリスルビーは、「宝」の石でありたい

ので、私たちモリスは仲間たちと宝探し

を続けています。

「お宝」と出会える可能性があるのは、

ルビーの結晶が育つ現地と昔から大切に

されてきたジュエリーを見せていただけ

るところ(博物館に飾ってあるティアラ

など)の2か所ですが、出会える頻度で

考えると間違いなく、ヨーロッパ、日本

の方が高いと思います。

それは、宝石は「古くならない」もので

昔から伝わる「お宝」が残っているから

です。

よく、ミャンマーから帰ってくると

「ルビーの新作見せてよ!」とお聞き

することもありますが、ルビーは人が

数を増やすことができないものです。

(人工合成ルビーは作れますけど

人が数を増やせるので宝石ではない)

そんなに毎回、現地に「お宝」が

ある方がおかしいかも知れません。

それでは、モリスは現地で何をしている

のか?

日本にいると「ルビー」と呼ばれるもの

はいたる所で「~SALE」で売っています

し、あれはいったい何なんだ?

(宝物がセールされるわけないでしょ。)

というわけで、出てきたばかりの原石を

見続けることで、日本やヨーロッパのお宝

と「ルビー」とい名前が付いているだけの

「石」とを見分けられる「眼」を持つこと

が私たちモリスの「宝探し」なのです。

。。もちろん現地では、いつも「お宝」を

さがしているのですけど。。。

さて、ヤンゴンでは朝の4時30分になりま

ましたので出発です。

  


Posted by 森 孝仁 at 07:05Comments(0)ルビー

2009年05月29日

ルビーのインクルージョン(アパタイト)


天然無処理のミャンマー産ルビーの中には

普通、インクルージョン(内包物)が見られ

ます。

写真は、風船の方な結晶ですが、このような

形をした結晶のほとんどがアパタイトという

鉱物です。

アパタイト。。。なんか人の歯に関係しそう

ですね。

カルシウム分が多い Ca5(PO4)3Fですから

納得です。
  


Posted by 森 孝仁 at 22:21Comments(0)ルビー

2009年05月29日

出身地によって違うルビーのキャラ

ルビーは、インド、タイランド、アフリカ、

オーストラリア、アフガニスタン

もちろんミャンマー。。ブータンでもとれる

そうですが、各国で産出します。

日本でも熊本県で出たことがあるそうですが、

「赤いコランダム」というだけであって、宝石

ではなかったようです。

人間に例えるとアジアの人、ヨーロッパの人、

アフリカの人、ポリネシアの人など、出身地に

よってだいたいどの辺りご出身かわかりますが、

ルビーも出身地によって特徴があり、違いがあ

ります。育った環境が違うからです。

私は、ミャンマー産のルビーが一番好きです。

以前はビルマ産と呼ばれていたルビーですが、

最も美しいルビーが産出されます。

実際に宝飾業界で最高のルビーは。。。と

聞けば、だれでもミャンマー産とこたえます。

他の産地と何が違うのか?といば、

「大理石の中で成長する」ことでしょうか?

イメージ的にも「育ちがいい」のですが、

見分ける方法は、いたって簡単です。

「ブラックライト」や紫外線で照らすと

鮮赤色に蛍光するのです。

カラオケやバーなどで暗いのに、妙に蛍光性

のあるTシャツやバッグのタッグなどを

ご覧になられたことを思い出してください。

ミャンマー産のルビーは、真っ赤に蛍光しま

すのですぐにわかりますので、見分けがつき

ます。この蛍光性を持つのは、ミャンマー産、

一部のベトナム産、一部のアフガニスタン産

などです。

ちなみに、人工合成ルビーもブラックライト

で光り輝きますので、ご注意ください。

  


Posted by 森 孝仁 at 05:50Comments(0)ルビー

2009年05月28日

ルビーは愛の色 かな?

ルビーの語源は旧ラテン語でルビヌス(ルビウス

という人もいらっしゃいます)、意味は「赤」です。

赤といえば、ハートのマークも赤ですし、

日本でおめでたい色は、赤、紅。。です。

韓国でも結婚するときは赤いものを贈りますし、

インドでも結婚するときに花嫁が着るサリーは

赤色です。

ルビーは愛の色なのです。

  


Posted by 森 孝仁 at 21:53Comments(0)ルビー

2009年05月28日

天然宝石ルビーは、私たちの都合に影響されない

写真はルビーの原石です。

ルビーは、六方晶といい六角形で成長する

結晶ですが、鉱山によっては写真のように

三角形で見つかることも多いのです。

三角形が6個集まって六角形になるわけです。

原石は、そのままでも天然の魅力があります

が、宝石としてどれくらいの価値になるかは、

カット研磨してみないと完全には分かりません。

内容物がほとんどなく、きれいな結晶だったのに

カット作業中に、結晶の中にあった成長線

(木の年輪のような結晶の成長した跡)

のところで、突然パカッと割れたこともあり

ます。また、宝石のテーブルの方向を間違って

ヘンテコリンな色になったこともあります。

私の思いつきだけで貴重で希少なルビーの原石を

無駄にするわけにはいきませんので、長い経験の

ある専門家の方々、弊社のスタッフ「ミヨテさん」

のご意見を聞きながら作業をすすめるのですが、

それでも、事故は起こります。

「過去にストレスで倒れたことがありますか?」

「胃潰瘍を患ったことはありますか?」

カット研磨する前に原石に面接して「問診票」でも

取れれば。。いいですが。

ルビーは、私たちの都合など気にしていないようで。

しかし、そこが人間を超越している天然宝石たる所以

であり、手は出ません。

  


Posted by 森 孝仁 at 07:23Comments(0)ルビー

2009年05月27日

ミャンマー産のルビーが最高級なわけ

ミャンマー産のルビーは、ルビーの中で一番高級ですが、



それは、なぜ?



それは、「育ちが良い」のです。



これは、ルビーが育つ母岩、「白雲石灰岩」です。



一般には大理石といわれるものですが、母岩が大理石。。。



というだけでも高級なのです。



採掘するときに大理石を砕いて行くのですから。。。



  


Posted by 森 孝仁 at 15:37Comments(0)ルビー

2009年05月27日

ルビーの中に他の宝石が入っている

天然無処理で美しいルビーには、美しい内包物

が確認できます。

写真は、形からしてスピネルという宝石ではない

かな?と思います。ピラミッドを上下に合わせた

ような形のスピネルは、原石が尖っているからか

尖晶石とよばれ、18世紀まではルビーと一緒の

宝石だと考えられていたようです。

ルビーと同じ母岩で育ちますし、結晶の材料も

ルビーの材料(AlとO)に(Mg)が多いぐらいで、

兄弟のようなものです。モース硬度が#8なので

ルビーよりも少し低いぐらいでしょうか?

マイナーですが、とてもきれいな宝石です。

このルビーの中に他の宝石を見つけて喜ぶのも

内包物を見る楽しみです。

一般的には加熱処理されて美しさが改良されて

いますので、この美しい内包物は破壊されている

ことが多いですので、皆さんはルビーの中を

虫メガネなどでのぞいて、美しい結晶などが確認

できたら天然無処理で美しいルビーかも知れません。

1ctを超える無処理で美しいルビーを見つけられたら

それは、「お宝発見」なのです。

是非、お見せください。

  


Posted by 森 孝仁 at 06:33Comments(0)ルビー

2009年05月22日

宝石の美しさを見分ける方法?

宝石の価値を見分ける前に、宝石の品質を見分ける

必要がありますが、その基礎をなすのは「鑑別の眼」

です。

1)宝石の種類 ルビーなのか、ガーネットなのか。。
2)原産地 採掘された場所
3)処理の有無 処理された美しくなったかどうか

上記の3つが鑑別です。

これで、天然無処理のルビーというのがわかります。

そして、下記が宝石を見るうえで最も大切な「審美の眼」

です。

4)美しさ  
5)色の濃淡 色がうすいか濃いか
6)欠点 
7)大きさ

宝石の美しさは、透明度、彩度、色のムラの有無、カットの

良い悪い、純色であるかどうか。。。などなどチェック

ポイントは多いのですが、あまり細かくチェックしない方が

良いと私は考えます。

美しいとは、見る側、受ける側の感情に左右されるもので

あり、数値として表す必要のない部分だと思うからです。

好きなルビーを探すのは、好きな人を探すのと同じだと

思います。

高学歴で、お金持ちで。。。とチェックしていったからと

いって良いお相手が見つからないのと同じです。

私は、「審美」は主観的であるべき、特に美しさに

ついては、好きか、嫌いかで判断される事をおすす

めします。長く使うモノですから、あれこれと、その

宝石の説明を聞いて欲しくなるものは、違うかも

しれません。自分の感性を信じて下さい。

写真は、アフリカ ウィンザー鉱山のルビーの原石

です。ルビーの美しさを含めた品質は原石で決まり

ます。 グべリン研究所のダニエル博士にもらった

写真です。

  


Posted by 森 孝仁 at 10:12Comments(0)ルビー

2009年05月21日

ツルッ××カット? 訳さない方がよいのでは。。。

写真はルビーのカボションカットです。

ご覧頂けるように丸くツルツルに研磨するのですが、

このカボションカットは、中世フランス語の「頭」に

由来します。

確かに、お坊さんの頭を後ろから見た形にそっくりです。

しかも、このカボションなる単語、中世のフランス語で

は、どちらかというと「ツ××ぱげ」を意味していた

そうです。(ジュエリー用語辞典の著者;桃沢先生いわく)

そう聞くと、カボションカットを見るたびにお経を唱える

お坊さんを後ろから見た情景を浮かべてしまいます。

なんだか、かわいいネーミングですが、

「ツルッ××あたまカット」。。。訳さない方が良いですね。

  


Posted by 森 孝仁 at 10:17Comments(0)ルビー

2009年05月20日

宝物としての宝石ルビー

ルビーは、旧ラテン語で「赤」をあらわす「ルビウス」

と呼ばれていました。

今は宝石学が発達したので、宝石ルビーといえば

鉱物名「コランダム」にクロムが含有されて赤くなった

モノだけをそう呼びますが、太古のツタンカーメン王や

ナポレオンはカーネリアンを、イギリスのエドワード王子

は、レッドスピネルを持ちました。

考えてみれば大昔に鉱物名を気にしたとは思えないので

赤くて硬い石であればルビーだったのでしょう。

約40年前からルビーは、商業的に加熱処理し、低価格で

販売することにより庶民の宝石になりました。

数が増えることにより親しみやすくなったのは良いの

ですが、最近は処理することにより美しく改良する技術

の著しい発達により、その数が激増し、国王の宝石から

普通の宝石になってしまいました。

モリスは、私は無処理で美しいルビーが宝物として

お持ちいただくのに相応しいと思い、創業以来仲間と

共に、宝探しをしていますが、誰も無処理のルビーを

専門にしてなかった10年ぐらい前と比べて、処理をして

美しさを改良したものとそうでないものとの価値の差を

皆さまがお分かりいただけるようになってきたと思い

ます。 

最近の傾向として、同じ美しさ、色の濃淡で同じ大きさ

のジェムクオリティーのルビーであれば、5倍~6倍の

値段差になりました。

今後はもっと広がるとは思いますが、無処理のルビーの

需要も強いので価格は上がっていくでしょう。

無処理で美しいルビーが宝の石に相応しいと、その価値を

訴え続けてもうすぐ10年です。あと10年ぐらいかかる

かも知れませんが、ルビーにはその価値があると思います。

写真は、7.8ctのミャンマー産の無処理で美しいルビー

「宝もの」です。

  


Posted by 森 孝仁 at 14:28Comments(0)ルビー

2009年05月17日

それぞれ違う色やキャラクターを持っています

結婚指輪にこそルビーをということで、

始まったモリスブライダル。

お陰さまで、モリスブライダルリングを結婚指輪

にお使いいただくカップルも増えてきましたが、

問題は、「何個でも作れるものではない」ことです。

写真のデザインのようにルビーを複数使うと更に

数が足りなくなるのですが、希少な無処理で美しい

ルビーを複数「色合わせ」できる「希少なジュエラー」

になりたくて、頑張っております。

モリスブライダルのエタニティーリングをご覧いただく

時には、それぞれ違う色やキャラクターを感じていただけ

ると「個」が集まってできていることをお感じいただけると

思います。

  


Posted by 森 孝仁 at 07:03Comments(0)ルビー

2009年05月15日

ルビーに教えてもらうこと

モリスは、「無処理のルビー」の中でもごく限られた

「無処理で美しいルビー」をいつも探しています。

文字通り「宝探し」がモリスの仕事なのですが、

希少な宝ものを探していて、色々なことを学ばせて

頂けます。そのひとつですが、長く残ってきた

ルビーのジュエリーを拝見すると、

「宝ものは私よりも長く存在していくものであり、

その存在を大切に守っていきたいと思わせるもの」

だということです。

身近にある「宝もの」といえば、「子宝」や「国宝」

など、特に子宝などは、確実に自分の存在よりも大切

なものであり、次に大切に引き継いでいくものと考え

てもいいと思います。

宝物を大切にしながら生きていくという「人」の行為に

より、その「宝もの」に持ち主の人格が刻み込まれていき

自ずと存在に厚みが増していくものだと思います。

1000年前のルビーを使ったジュエリーを拝見しいていると

何が「宝もの」なのか?ということを感じさせてくれます。

写真は、ルビーの内包物の写真です。

モリスミャンマーでは、カット研磨したルビーはすぐに

顕微鏡で内包物の撮影をするなどデータを取っています。

処理の有無を見分けるための研究を続けているからです。

なぜそんな研究が必要なのか?

処理をして美しさを改良し、無数に宝物に見えるモノの

数を増やそうとする行為が、子供がお母さんを作ろうと

する様なもので、何か変だと思うからです。

  


Posted by 森 孝仁 at 07:09Comments(0)ルビー

2009年05月14日

モリスブライダルの新しいモデル

モリスブライダルの新しいモデル「With you4」が

できました。マレッジリングとエタニティーリング

が重ねてお召しになることができるデザインです。

希少な無処理で美しいルビーを結婚指輪にして、

毎日の生活をおしゃれをするというとても贅沢な

コンセプトでつくったWith you(あなたと。。)の

リングはこれで4世代目になります。

少し前までは「ダイヤモンドは永遠」のキャッチ

で結婚といえばダイヤモンドという時代が40年ぐらい

つづいてきました。

これはアメリカ流のマーティング技術の賜物だった

わけですが、次の時代はどちらかというと

ヨーロッパ流の「数が限られたものに価値を見出す」

という方向に向かうと思います。

そして、ものづくりの感性は「京都的な世代を超えて

受け継がれていくもの」が活躍すると思っています。

京都的な、希少な素材を手に入れるために長い時間

と労力を惜しまない。。という発想で頑張っていきます。

  


Posted by 森 孝仁 at 10:40Comments(0)ルビー

2009年05月11日

天然で美しいルビーの原石

とてもきれいな色のルビーの原石です。

ミャンマー産のルビーの特徴ですが、光源に

よって蛍光反応し、ネオンカラーのきれいな

ピンク色になります。

残念ながらこの3ct弱の原石は、最初から

ヒビが入っており、カットする段階で破損して

しまうかも知れません。

でも、大切な宝物です。気をつけて取り扱い

たいところです。

昔から残っているジュエリーを見ていると

このヒビ割れしたルビーを上手くカットして

使っているものの方が、ひび割れしていない

ルビーよりもはるかに多いことに気付きます。

最近になって宝石は、処理して美しさを改良

するのが一般的になりましたので「欠点の少

ない優等生」が多いのですが、逆に無処理で

美しいルビーしか興味のないモリスとしては、

処理をした美しさよりも、天然そのままの

欠点の方が魅力的に感じてしまいます。

だから、欠点のない無処理で美しいルビーの

素晴らしさが際立つのだと思うのです。

  


Posted by 森 孝仁 at 08:18Comments(0)ルビー