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森 孝仁
森 孝仁
ルビーしかやらない。。けど、ルビーにはうるさいジュエラー「モリス」。
 「京都から世界に通用するハイエンドジュエリーブランド」をつくろうと。。。
気づいたらミャンマー、京都、中国、アメリカ。。。「多国籍ジュエラー」になっていました。
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2008年11月30日

最も丈夫な宝石ルビーが。。。割れた!

モリスミャンマーでは、日々ルビーのカット研磨作業を

しています。

ルビーは、二色性が強いので、結晶の縦方向に垂直に

テーブル面を持ってこないと変な色味になってしまいます。

鉛筆を立てて鉛筆の芯を削って平らにする要領です。

インクルージョンも少なく、美しい結晶はロスも少なく

いいカットのルビーに仕上がるのですが、天然無処理で

美しいルビーです。たいていは、他の宝石(スピネル、

ジルコン、水晶系、ルチルetc)や成長した跡(成長線)

天然のクラックが入っているものです。

恐ろしいのは、原石の時点で何の問題もなかったものが、

研磨作業を進めていくと、突然割れてしまうことです。

自然に成長していく段階でよじれていた部分が表に出た

時などに発生するのかも知れません。

美しかった結晶が、カット研磨作業中に破損してしまう

ことぐらい残念で申し訳ないことはありません。

「無理していい形にしようと思わなければ良かった。。」

などと、落ち込んでしまいます。

マウンマウンさんのアドバイスを思い出します。

「ルビーはあなたの人生より遥かに長く存在するんですよ」

そうです。ルビーは、私たちだけの宝物ではないのです。

次に、そのまた次に身に着けていただく方のために、大切

に使いたいですね。

写真は、研磨作業中に破損してしまった、カボションのルビー

です。


  


Posted by 森 孝仁 at 16:47Comments(0)ルビー