2009年06月19日
14世紀のルビーが教えてくれたこと

写真は、14世紀のヨーロッパのリングです。
14世紀といえば、日本では、鎌倉時代の
後期から室町時代でしょうか。
いまお召しになられていても全然おかしく
ないデザインですし、ミャンマー産もしく
はその近辺の接触変成岩起源のルビーです。
丸くカボションカットされた中央あたりに
天然無処理石特有の赤色の強い部分と弱い
部分がまだら模様のようになっています。
今では、欠点としてとらえられるポイント
ですが、色のムラを真ん中に堂々と持って
きて研磨しているところに感動します。
人が自然に合わせているのです。
今のように「地球にやさしい」とか変な事
を行っていません。「地球のおかげです」
みたいな。。
それだけルビーが貴重なものだった
ことをうかがい知ることができますし、
人間の力ではどうしようもない、
逆に自然を崇拝する気持ちが伝わって
きます。
今も輝いて、それを私たちに教えてく
れている様な気がしてなりません。
Posted by 森 孝仁 at 05:28│Comments(0)
│ルビー