何百年も変わらない宝石は。。。

森 孝仁

2008年11月02日 22:05

歴史的にとても重要な「橋本コレクション」、

100年ほど前につくられたリングの中石、

バイオレットサファイアについてです。

とてもきれいなシルクインクルージョンが

見ることができます。

宝石の真ん中の白い線状の模様です。

シルクインクルージョンは、加熱処理をする

と溶解したり、微小インクルージョンに変質

する、ルチルの針状結晶インクルージョンです。

デジカメで撮れるかな?と撮影したら。。。

写っていました。

橋本コレクションで拝見するルビー、サファイア

は無処理のものです。

宝石の中のインクルージョンは、先ほど見たものと

何百年も前のものと全く変わりありません。

ミャンマー産のルビーも結晶化する環境が整うのに

海底の堆積岩やプレートの移動など何億年もかかった

と聞きます。そう聞くと、経年変化がないのは当たり前

なのかも知れません。

それにしても、私たちの身の回りに、何千年も変化しな

いで、持主の想いを伝えるものはあるでしょうか?

私のルビーをみていつも「変わっていく私。」を感じます。

なぜなら、私のルビーは変わらないからです。

今日1日のことも明日のことも、変わらずに、私のそして

次の持主の「思いでカプセル」になっていくと思います。


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