アールヌーヴォー
写真は、アールヌーヴォー期を
代表する作家のひとり
ジョルジュ.フーケの作品です。
「ヨーロッパの宝飾芸術」
東京美術 山口遼先生著より引用
天然のアワビ真珠を胴体にして、
七宝でヒレを作り、口からは真珠
などを吐き出すという奇抜なデザ
インの魚のブローチ。ジョルジュ
フーケの製作で、アールヌーヴォー
期のめい品の一つ。1900年前後、
フォルツハイム宝石美術館蔵。
(引用ここまで)
山口先生は著書の中で、日本の
芸術文化がヨーロッパのアール
ヌーヴォーに与えた影響の大きさ
にも言述されており、日本美術に
特有の完全なる左右非対称の構成
様式化された流れるようなライン
が参考にされたようです。
我々日本人には当たり前すぎる
形や色がヨーロッパ人の感性には
響くものだったという事でしょう。
300年前にヨーロッパから伝わった
現代の日本のジュエリーも、そろ
そろ「美しさ」を熟成する時期に
来ているかもしません。
伝統的なお茶の文化には、
日本的美意識が随所に見られ、
「美」というコンセプトで融合でき
れば素晴らしいなと思います。
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