16世紀のルビーの結婚指輪

森 孝仁

2009年10月10日 21:30

歴史的なリングを手に取って研究

しようという贅沢な企画。

諏訪会長、宝官氏、末永女史によって

オーガナイズされています。

写真はギメルリング。

ギメルとは双子という意味で、文字通り

2本のリングが重なって一つのリング

なるもので、結婚の儀で使われて

きました。

16世紀につくられたリングを手にして

まず思うのは、このリングを贈られた

女性は、どの様な人生を送ったのか?

幸せだったのか?ということです。

2本が重なって1本のリングになってお

り、開いてみると赤ちゃん、もしくは

生きている人、そして反対側に骸骨の

モチーフが入っています。これは、

「生まれてから死ぬまで」または、

「死んでも一緒」などのメッセージだ

と思います。

少し生々しいモチーフです。

なぜ、この様なリングが結婚の儀で

使われていたか?集まったジュエラー

で意見交換をしました。

ルビーは、ミャンマー産の無処理の

モノ、あるいは、周辺の接触変成岩

起源であると思われます。

愛の象徴として結婚指輪に使われた

ルビーが誇らしく、今も輝いています。

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