ルビーとスピネル
ルビーと赤い色のスピネルはとても良く似ています。
エドワード王子の王冠に使われていたルビー(?)は
レッドスピネルだったなど、昔からルビーと間違われる
事が多かったようです。
実際に同じ鉱山から、同じように出てきますので、
見慣れないと間違えてしまいます。
スピネルの方が硬度が低いのですが、屈折率はルビー
よりも高く、キラキラした印象があります。
ジュエリーに着けて楽しむには、とてもいいと思います。
さらに、全体の産出量はルビーよりも少ない。
さて、同じところで産出されて、美しく、さらに全体量
が少ないのになぜ?ルビーのように高く評価されないのか。
実は、全体的な産出量はスピネルの方がルビーよりも少ない
のですが、産出される結晶のほとんどは美しく、
「美しい結晶」だけに限定して産出量を見ると
やはり、「美しいルビーの結晶」の希少性は群を抜いて
高いからです。
品質を見分けなければ、少ないのはスピネル。
品質を見分けると少ないのは、無処理で美しいルビー。
宝石は、「美しく」、「希少で」、「経年変化がない」
ことが大切な要素なのですね。
スピネルは、私たちに「希少性とは何か?」を教えて
くれる宝石です。
ちなみに、左側がルビー、右側がスピネルです。
関連記事