ルビーが教えてくれたこと。。一期一会だと思うと楽しくなる
ルビーのインクルージョン(内包物)を
見ていると、同じ結晶の同じインクルージョン
を見ているにも関わらず、最初に見た感動は
もうなくなります。
最初に見た時は、「美しいと感じるかどうか?」
だけなのに対して、後で同じものを見ようと
「あの」美しかったインクルージョンを探そう
とする自分の姿勢が「美」を見えにくくして
しまうのです。
「形」を追いかけるからでしょうか?
もちろん、見るときの時間帯によってもルビー
は表情を変える宝石ですし、顕微鏡やルーペで
インクルージョンを見るときのほんの少しの
角度によっても違うはず。でも、それだけでは
ありません。
実は、私が美しいインクルージョンを見た一瞬
の感動は、その瞬間だったから美しかったのだ
と思います。私がそれを意識することにより
変わることを考えると、それは一期一会なのです。
それを後から、「それじゃ~あの美しいインク
ルージョンを写真に残して取っておこう!」と
思って探す「違う自分」には感じられないもの
なのです。
だから、私はインクルージョンは感動した瞬間
の写真を反射的に写真を撮るか?見て楽しんで
忘れるか。。のどちらかです。
(楽しみ方であり、ルビーの研究するときは
データとして画像を残しますけど。。)
何でも、「これが最後だ」と思って接すること
は、何も感じないで接するよりも、もう一歩
深く感じられるので、その分、自分の気持ちは
少しだけ豊かになったような気がします。
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