フーケーの花のリング

森 孝仁

2009年01月26日 12:16

橋本コレクションを手に取って拝見する

「指輪を手に取る会」から、フーケーの花のリング

が素晴らしかったのでご紹介します。

まずは、宝官さんのコメントから。。。

(コメントここから)
ダイヤモンド/天然パール/エナメル/金 1900年ごろ

アールヌーボー作家のジョルジュ フーケ(1862年~

1957年)による花の指輪。4弁の花に囲まれて中央に

パールがセットされ、金の枠でできた花弁は無色の

エナメルに銀とブルーの細かい箔を混ぜたプリカジュール

(plique a jour)エナメルが施されている。花びらの間に

見える後ろの花の先端はダイヤモンドを使って表現される。
(コメントここまで)

これを拝見した最初の感覚は、芸術だぁ。と思いました。

陶器の作家さんのように経験が深くないとエナメルに箔を

振りかけて、どのような色が出るか?は分からないわけで、

何度も何度も箔を振りかけては自分の感性に合うエナメル

を作り続けたのだろうと感じました。

ジョルジュ フーケーといえばフランスで1854年に活躍した

ジュエラーとしてのフーケー家二代目であり、父親から受け

継いだ芸術的なジュエリーを世に多く送り出したそうです。

パールが天然で歪んでいるのですが、それがまた、この

フーケーのジュエリーに高いレベルでバランスしているように

思いました。


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