女性が幸せそうに見えるのは

森 孝仁

2009年02月25日 19:34

全日空ANAの機内誌「翼の王国」の19ページ目に

「草木に見習って」というコラムがあり、沖縄

の首里の路地裏に500年以上つづく金細工の工房

と職人さん(又吉健次郎さん77歳)の紹介があり、

とても感動したところがありましたので、抜粋

してご紹介します。

ジーファーとは、500年間受け継がれている伝統工芸

であり琉球舞踊で使われるかんざし。

(引用ここから)

金槌ひとつで仕上げるジーファー金細工の集大成と

いわれる。舞台用にアレンジされてしまったものが

多いなか、又吉さんが作るジーファーこそ約500年

間受け継がれてきた形。瓜実顔、うなじ、肩、胴の

のくびれ。女性の姿を象ったラインは指先でなでる

とため息がこぼれる。

又吉さんは、明治時代から大正時代のころの婚礼写真

を見せてくれた。「この写真の女性に渡しても恥ず

かしくないものを作るのが私の目標です」

(引用ここまで)

職人さんが金槌をひと振り、またひと振りする

時に想っているのが写真の女性だそうです。

女性が喜ぶと嬉しいのが男性だと、以前のブログに

書きましたが、この職人さんは、おそらく60年以上

喜んでもらおうとおもい続けてきたのでしょう。

一枚の写真を持ち続けて、金槌を振り続けた職人さん

を思うと感動します。

写真の女性が幸せそうに見えるのは

気のせいでしょうか?




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